第15話

「驚いた、全属性持ちだとは」

7色の球体が示すのは五大元素に加え光属性と闇属性を持っていたことを表していた

「そんなにすごいんですか?」



「あぁ、闇属性を持っている者がそもそも少ない…」


「へぇ」


「それで、その属性の素質なんだが、レインの場合は五大属性そのものの力つまり火、水、土、雷、風を自在に操れる」



「なるほど、あたり一帯を火の海に変えることも、大雨や嵐を呼ぶこともできるってこどですね!?」


「表現が過激になりすぎているが、それができるのは賢者か魔女くらいだ。魔力を暴走させないためにコントロールはしなければいけない」


彼の言う通りコントロールは大事だよね



「問題はここからだ、光属性と闇属性だ。この二つは五大元素から外れて対極に位置している光属性は生命力を宿し、闇属性は生命力を奪う力を持っている」



森で出会った騎士様は黒い霧が体中から出ていた。


私の薬が効きにくかったのもそれで納得する



「対極ってことは効果を打ち消すってことですか?」



「あぁ、闇属性を上回る力で光属性を流し込めばダメージも入るその逆もしかり」



それってなんだが…



「破壊神と創世神の話とそっくりですね?」


この話は禁句だったのではと思わず口を閉ざすとそれを察してかディアモンドは話をつづけた


「それもそうだろう彼らから生まれた勇者や魔王はそういう力を与えられていたからな」



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