第13話
「そうですね今はこの世界に…」
「うるるという名はよい名だが、ここでは名乗らない方がいいだろう」
「どうしてですか?」
「私はずっと魔王が君を狙う可能性について考えていた。異世界転生者であり魔力も高い君を狙う可能性は十分ある」
「昔の名を使うと、私の正体が転生者でありつけこみやすくなると言いたいんですか?」
「あぁ、仮にも君は両親の命令には絶対逆らえない洗脳を受けたままだ。魔王がそれを利用しないとも限らない」
「一理ありますねですが一つ勘違いをしているわ。私は両親以外には絶対染まらない。その両親はこの世界にも向こうの世界にもいないのだから」
「…っ!?」
まさかさっきの記憶を思い出して…
「理由は知りませんが私の両親は事故で亡くなったと聞いています」
「…事故?」
「えぇ、私はその時いなかったらしいのですが。さすがに死体を生き返らせることは向こうでは無理でしたし、この世界でもできるとは思えません」
話を変えるように私はポンと手を叩く
「それで私の名前でしたね、ディアモンド様が考えてください」
私が?という顔をするが、言い出したのはディアモンド様だそういうと彼は少し考え込んだ後静かにつぶやく
「…レインだ」
「そのまんまですね」
「不満か?」
「いいえ、とてもいいと思いますよ」
「…近々、国王に会ってほしいと言われた。」
「国王に?」
「詳細は分からぬがその時が来たらこの部屋を出る」
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