第3話



「…起きたのか、何があったか覚えているか」



「えっと、森で目が覚めて…騎士様…いえディアモンド様に剣を向けられて…森の奥で怪我をした男性が倒れてて…治療…?いや道具が勝手に出てきて意識を失いました…」




「…ふむ問題なく覚えているようだな」



「あれはいったい何だったのですか」



「具現化魔法といって創造魔法の一種だ、君は創世の神の使いのものか?」


聞きなれない単語が彼の口から出てきて戸惑った私は首を傾げた

「ぐ…具現化?創造魔法???創世の神???一体何のことです」



「やはり、君が異世界からきた転生者であることは間違いないようだな」



「…はぁ。そうなのですか」



「驚かないのか?君にとっては突然連れてこられて違う世界にいると言われているのだぞ」



「驚いた反応が見たければそれでもいいですが驚いたところで私の状況は変わりません」

幼子の見た目の割に驚きつつも話しをつづけた


「そうか、何があったか説明できるか?」



「さっきも話した通り目が覚めたら森にいたそれだけです異世界転生者というのもこの体を見ればわかります」



「じゃあこれに見覚えは?」


ディアモンドがペンダントを渡してきた


「…っそれは!?」




「君を運ぼうとしたとき落ちた大事な物なのか?」


「えぇ…そうですね。私の唯一の家族写真ですから」

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