プロローグ5



「ふふっ素直でいい人ですね」



「迷子で嘘をついたことはいいとして治療したことまで嘘をつく必要はないだろう?」






「考えてもみてください、見た目が子供、しかも見知らぬ子供が治療したと知れば不安になるでしょう」







「しかし…」



「それに迷子なのはあながち…間違って…な」





「魔力を使いすぎて倒れたのか?それとも…」




初めて魔法を使ったような反応によく似ていた。


それにあれだけの医療技術…到底ただの子供には見えない



「君は一体何者なんだ」



「とりあえずこのままにしておくわけにはいかないか」


彼女を持ち上げると一つのペンダントが落ちた



「…家族写真か?この写真の中にこの者はいないようだが…」



いや、今はそんなことはいい。

これは本人から直接聞くしかないが…




「私の隠し部屋に運ぶか」

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