プロローグ4




「魔物に襲われ呪いを受けたようだ…呪い自体はこちらで魔法で消すことができるが…この傷では…」





「ねぇ、ディアモンド様応急処置の道具はないのかしら!!?」



「私はそんなものを持ち歩いていない…」




このまま街へ向かったとしてもこの傷では間に合わない!!!

「…このままじゃ…だめ…」



私は長そでを引きちぎりその人の腕にきつく結んだ


「き、君一体何を」




「私の…前で…もう誰も…死なせない!!!」




そのとき浮かんだのは私がよく使っていた応急処置キットだった

「これは創造魔法!?」




「…切れた血管を繋ぎあわせ…不足した血液は…っ増血剤を投与…。あとは…」



薬があまり効いていない…この黒い靄のせいで阻害されている?


「ねえ、この黒い靄消してくださらない?」



「あ、あぁ分かった…」



彼が光の魔法でそれを取り除くとすぐに薬が効き始めた



「大丈夫か?ジョン」




「あ…れ…俺は一体…騎士団長!?もしかして俺を助けてくれたんですか!?」



「あ、いや私は」



「そうですよ。彼が応急処置をしてくださいました。帰ったらちゃんとした方にもう一度見てもらってください」



「あ、ありがとうございます!騎士団長…!それでえっと君は?」



「ただの迷子です。私も騎士様に助けてもらいました」



子供っぽく笑うと私の事を信じた



「それでは自分はこれで…」




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