プロローグ3


「子供にしては驚かないな」


見た目が子供でも中身は子供ではないからとはいえない


「いきなり剣を向けられたときは驚いたわ」




「…すまない」




「私抵抗はしませんがそれで?私をどうするつもりですか?」



「抵抗しないのならそのまま連れ帰るさ」


その人は嘘は言っていないような気がする


「私が殺されないのなら従うわ」



「無抵抗な人間を殺すつもりはない。これでも騎士だからな」



「…では騎士様私をお連れください」


「ディアモンドでいい。君は?」




「…私…は…」




「ぎゃあああああああ」



「な、なんだ!?」



「あっちから悲鳴が」



「待て、無闇に行くなここは危険だと言っただろう」




私がその人の制止を振り切ってたどり着いた場所には血まみれの男性が倒れていた




「…噛み痕…魔物とかいう奴の仕業?」



犬の噛み痕によく似た傷がついていた


しかも黒い靄がその傷口から出ていた


「これは…」

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