第10話 パジャマパーティーとトレーニング
パジャマパーティーとトレーニング
お風呂であらいっこした後、
「じゃあ、パジャマパーティー始めるよ。で、パジャマパーティーって何するんだい?」
珠樹……。けど私も知らないかも。
「とりあえず、先ほど作った、アップルパイを持ってきますね」
「アップルパイは重すぎではござらんか?」
「でも他にお菓子がありませんので……」
「成程、ではアップルパイでもよさそうでござるな。後部屋は、拙者の部屋でよいでござるか?」
「いいですよ、では他に必要なものは……」
乃理と千代が話を進めてくれている。
「おらは、ここで死ぬっぺか?」
うん、なんか、天国を見つけたようなうっとりした顔で、瑠亜が呟いている。一緒の部屋に居れたくない気もするけど、楽しそうな気もするなぁ。
「では、拙者の部屋に、15分後に集合でござる」
「「「はーい」」」
「あ、ちょっと待ってくんろ、おらはどこに居ればいいだべ?」
「なら、拙者の部屋のレイアウトを手伝うでござる」
「分かったべ」
私たちは部屋で思い思いの物を手に持って、15分後に千代の部屋に集まった。
「おじゃましま~す」
部屋に入ると、端っこの方で『私は、人の部屋をピンクに染めようとしました』と板を首からかけた瑠亜と、
「待っていたでござる」
と喜んで、私たちを迎え入れてくれた、千代がいた。
「みんな揃ったでござるな。では……パーティーの時間でござる」
「じゃあとりあえず、コイバナからですかね」
あ、私が無縁なやつだ。乃理以外は絶望した顔をしているよ。皆同じ気持ちみたい。
「んー。あ、そういえば、皐文は私のお兄ちゃんに恋してた話があるんだけど、聞く?」
「お、いいですね。では、珠樹様お願いします」
「それがね……」
あ、眠くなってきた。やば……い……。
あれここは? なんか機械的な場所で目が覚めた?
「ん? 私寝たのかな? ここは……また分からない、けど、昨日と同じ場所だね」
「その通りだ。そしてやることも昨日と一緒だ」
「あ昨日ぶり。姿の見えないえーっと、誰? というか名前聞いてないね」
「我か、我は紀光 美菜だ。それで今日のトレーニングは」
「ちょっと待って、これだけ言わせて、宜しくお願いします。美菜」
「ああ、挨拶は大切。古事記にも書かれている。か知らんがな。こちらもよろしくだ」
「よろしくね」
「それで、今日の修行だが、先ずは、格闘技の習得だな」
「そんなー」
すこし修行した後、休憩をしている時、少し気になった事を思い出して、
「この人工衛星って、凄く見つかりそうだけど、各国軍に落とされたり、ほかの人に狙われたりしないのかな? 後、これはどこの世界にあるのかな?」
「ああそれは大丈夫だな。各国は、この人工衛星を知っているし、不可侵状態を保ってくれている。それに、他の人にも必要な情報のやり取りをしているから、落とされる心配はないな。まあそのために、コッソリ、ゴトにも情報を送っているから、それがばれるとやばいがな。そして、これは世界を移動している衛星だな。順番に世界を巡っている。5日で移動するから、一周には30日を要している。ちなみにこの人工衛星のおかげで、異世界との通信ができている」
「へー」
っとまた眠くなってきた。
「お、目が覚める時間か。では、また明日」
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