第7話 戦闘訓練
戦闘訓練
やっぱり寝ちゃったよ。で、今は……。
「あ、来たんだね。アミ」
皐文が私が起きたのを見て、声をかけてくれたみたい。
「うん、寝たからね。この時間になると、睡魔に襲われるんだ」
「なるほど? まあどうでもいいけど。今日は僕一人で行かざる得ないから、アミはここで修行だよ」
「え、私邪魔?」
「いやそういうわけではないんだけど」
「ならいいや。頑張って修行してるよ」
よし、修行時間にゲームするぞ! ちょうど目の前にゲーム端末もあるし!
「うん、さぼらないようにね。見張りもつけてあげるからね」
ばれてる!
「じゃあ頑張って!」
「行ってらっしゃい」
行ったね。よし監視居ないし、ゲームしよ。
「だから監視の目があるんだって」
「え?」
周りを見渡すも姿は無し。幻聴かな?
「こら! ゲームを続けるなって」
「ガガガガガ!」
痛いよ! 椅子から電気? ビリッときたビリッときたよ! 何事?
「お前がさぼるからだぞ。ほらちゃっちゃと修行用端末に向かえ」
「ううう」
しょうがないから端末に向かおうかな。椅子から立ち、のそのそと端末へと向かった。
「まず、この服に着替えろ」
「いいけど、更衣室は?」
「人工衛星に必要ないので無い」
「そんなー! って、ここ人工衛星の中?」
「ん? あのアホからなんの説明も受けてないのか? まあいいが、とりあえず着替えるんだ」
「は、はーい」
しょうがないからここで着替えてっと、
「はい、着替えたよ。で何するんだい?」
「ん? 基本的戦闘訓練と、情報収集のやり方。最後に対集団の戦闘方法だな」
「私これでも、集団戦はかなりやったよ。だから最後のは自信あるかな」
「阿呆か、あの程度で自信過剰になるな、いや自信を持つのはいい事なんだがな。で、今回は、基本戦闘だ。まず、巨大化せずに手を伸ばすという事もできるはずだ。やってみろ」
「うん」
「いくよ!」
そのイメージを現実にする。そう願い右腕を伸ばす。3メートルほど伸びた。
「まあ、最初はそんなもんだろう。で、次はこれを早くできるように練習だ」
「えー」
「早くやれ」
いや、これ以上速くならないと思うんだけどという言葉を呑み込んで、
「はーい」
「はい、は伸ばさない!」
「は、はい」
じゃあやるかな。
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