貴方には得意なものがありますか。もし、あるとしたら、こう考えることはありませんか。もし、これがなかったら、私は私と認めてもらえるのか、と。
この作品には、「なぜ主人公の魔女は魔法を使わないのか」という謎があり、その理由はやがて明かされるのですが、本題はそこにはありません。魔女の宿命的ツンデレぶりをお楽しみください。
なお、主人公の口調が少し類型的に感じられますが、これは魔女のルックスと同じくワザとステロタイプにしているという意図(本当にそうかは別として)を読解するほうがベターだと思います。
何かひとつ得意なものを持っている人と、他人がつける仮面の向こう側にある輝きを見つけたいと思う人に、お勧めします。