第60話

クライスト学院、ここは今ではかなり違う学校みたいだ。昔とはまず制服が違っている。私が最初見た時には、丸で分からなかった位だ。                  日本に帰国する何年か前に、その駅や周辺で彼女達の制服を見て、他の女生徒達の学校の名前は分かったのだが、その学校の名前だけは分からず、此処は一体どこの学校だろう?、と悩んだ。こんな制服の学校があったっけ?!、と。(自分の母校なのに。笑)  そして、その何校かの学校の多数の生徒達の他には、今までとは違い、何故が自分が卒業した学校の制服を着た少女が一人もいなかった。何故だろう??(勿論、今の時代には丸でそぐわない長いスカート丈だし、髪も長ければみつ編みをしなければならない。そんな変な格好を今時は余りしないから!!)  凄く不思議だったが、まさかあそこまで変わっただなんて夢にも思わなかった!!だから、分からなかったのだ!!       帰国中に何度かその駅周辺で、この制服を着た生徒達を見る度に、一体どこなのだろうと不思議さが増した。見た事もない制服だったからだ。                もしかしたらまだ日本に居住中に見た事があったかもしれないが、余り当時は関心が無かったかもしれない。           だがある時、何となくネットで調べてみた。興味が湧いたのだ。何故なら、私の母校は靴下やカバンに、学校の頭文字のイニシャルが入っていた。それでよく見たら、この学校の生徒達にも、所々に同じアルファベットが記してあったのだ!!           え〜っ、嘘〜?!アンビリーバボー!!  マジで信じられなかった。あれ、そうなの〜?!?!              私は検索してみた。そして分かった。   あの制服は、私が通っていた、あの鬼畜達がいた超厳しい学校の制服なのだと!! あの超異常で、当時は丸で日本の旧軍隊みたいな、気狂いじみて厳しい所だった所なのだと。だからやはりあのイニシャルが、所々入っていたのだ!同じ頭文字が!!     だが時代は変わり、今では遥かに緩やかな、もっと今時な学校に変わっていたのだ。  良かったとは思うが、そうでなければ潰れていただろう。いつまでもあんな学校なら、絶対に生き残れない筈だった。       だから、今では遥かに穏やかで緩く、通い安い学校になったのだ…。         あそこはイエス・キリストを信仰する学校なのに、実際には恐ろしい悪魔がいる。鬼畜がいる。平気でのさばっている…。そう、いたのだ。                 それが、変わったのかもしれない?!なら、本当に良かった…。あんなに下らない、クズ共が教師としていないのなら、どんなにか良かったのだから。笑           ちなみに、今では職員室も壁や扉が無くて自由に出入りができるし、教師も気さくな方も多いらしい…。             だからもう全然昔とは違うみたいだ。あ〜あ、救いだな〜!!凄く救いだ。     だが、今でもあの鬼畜の樽辺はどうしているだろう…。3匹の鬼畜のあいつにだけは、卒業後に見ていない。

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