第54話
そうか、樽辺は校長になったのだ…。 いつだったのか、誰に聞いたのか?! 私は、益子校長が死んだのを知った。稲川瑠奈か、伊藤冴子かは分からない。 だが、あの校長が病気で入院した事があり、それは私が在学中の時だったかもだ。そして、あの頃から何か持病はあったのだろう…。太っていたから、何か色々とあったのかもしれない? 校長の息子は学校内で働いていたが、教師では無く、事務員だった。 だから私が卒業証明書を取りに行った事務所では、事務員をしていた。大人しそうな、目立たない男だった。だがその時にはいなかった。 唯たまたま、いなかっただけなのだろう? なにせこの息子は教師でもないし、校長にはならなかったのだから。 だから、あの樽辺が後釜になったのかもしれない?!ふてぶてしく、図々しい男だから、そうして学校のトップになるのは願ったり叶ったりだったろうし、ああしたとんでもない男のほうが、他人の上に立っても物怖じしないのだろう?! だから偽善者として、喜んでその職に着いていたのだろうか?!私はそう思う。
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