第46話

古田がどうして亡くなったのか?!それは こういう事らしい。           その日、古田は夕方に風呂に入ってから出て来た。そしてビールを飲み始めた。    その時に、急に息ができなくなった。幾ら もがいても息ができない。        そして古田はそのまま、息を引き取った。 そんな事になるだなんて…。       そうして古田の奥さんとまだ子供の、彼の娘が残された。              古田の奥さんは葬式の為に、クライスト学院にも連絡した。             この頃には、彼はもうあの学校にはいなかった。私が卒業してどれくらい経ってからだろう?学校を辞めていたのだ。       勿論自分かららしい。彼の他にも、青木や 堀江もその後辞めたそうだ。       彼女達は、あの三人の鬼畜の事で、改めて この学校が恐いと思った様だ。ああした人材を平気で雇っていたり、主任や担任をさせている。そして自分達が訴えなければ、上の方の人間も誰も気付かない。        又いつ同じ様な事が、他の似た様な教師達に寄って起こるか分からない。そして、いつ 自分が巻き込まれるか?!、は分からない。 校長が、どうしようもない教師達を受け容る、姥捨山的な学校に自らしているのだから。恐らくは、喉元過ぎれば熱さ忘れるで、又同じ様な教師達を入れているか、入れるだろうから。               だから結局、彼女達は他校へ移った。   そして青木はその後結婚して家庭に入り、 子供を二人産んだそうだ。堀江はそのまま、もっと自由で緩やかな学校でそのまま教えているだとか。              話は戻るが、古田の妻がクライスト学院にも、古田が死亡した事を伝えても、鬼畜達は誰も通夜や葬儀に出席しなかったそうだ。 (勿論、クビになった今岡も知ったとは思うが。)                  私は後から母にこの事を話したら、凄く驚いていた。幾ら何でももう死んだのだから、行かないのも凄いと言って。私もそう思った。

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