第45話
先ずは古田が呼ばれたと思うが、各自が順番に呼ばれて質問されたり、自分の思う所を述べた。 古田は、樽辺が教室内で私を追い回し、甘堂と今岡が扉の鍵を外側からかけて私を出さない様にしていた事を話した。三人で共謀して、私を強姦しようとした事だ。 それから、甘堂が吉川達に私の家庭環境に付いてを細かく知らせたり、その他でも、シンちゃんに話した事柄で、例えば手塚治虫が好きだとかそうした事を知らせては一緒になり、馬鹿にしてはやし立てたりしていた事も話した。 そして、だからあんなのは教師では無いし、教師の風上にも置けないと。 次には庭隅や、青木、堀江が順に入り、各自がこの鬼畜達の悪行に付いて説明や意見を 述べた。 結果、学年主任の今岡は学校を辞めさせら れた。甘堂は、それからはクラスの担任にはさせてもらえずに、只その教科を教えるだけとなった。樽辺は、そのままだった様だが、厳重に注意をされて、もし又何か問題を起こせば即刻クビになると言われた。 今岡の代わりに学年主任は古田が頼まれたが、古田は責任が重いし、自宅には小さな 子供がいるからと断った。それで、庭隅を しっかりと補佐すると言う形で、庭隅がなる事になった。 私をかばって助けた新人の松山先生は,新学期からは一年生の担任をする事になった。 仲間の新人教師達の二人の内、若本と言う 教師もそうなり、鈴木はならなかった。 鈴木は鬼畜達の仲間になり、私をいびる手伝いをしたり、樽辺と共に私を空いた教室内に連れ込み、乱暴しようとした男だ。(この時、通りかかって様子に気付いた松山に私は救われた。) こうした事になり、学院内は平静を取り戻した、みたいだ?! 余談だが、甘堂はその後は又何度も、青木と堀江に一緒に帰ろうだとか寄り道をしようと誘ったが、彼女達はクラスを担当しているから忙しい事を理由にしては丁寧に断り、帰る時や寄り道をする時には、いつも二人でしたそうだ。 そして古田だが、私が伊藤冴子と偶然会った時に、私達は後日、一度お茶をしたのだ。 その時に今話した事柄を聞いた訳だが、古田の事を確か一番最初に聞いた。 「ねー、古田って死んだんだよ。」 「エッ、嘘?!?! 」 「本当だよ!何で私が嘘なんかつかなきゃいけないのよ?」 「だって、まだそんなに年じゃ無かったジャン?!」 「でも、あの時から太ってたジャン?いつも一寸歩いたり、何かすると、ハァハァ言ってたよね?」 アッ?!私は信じられなかったが、それを聞いて信じた…。
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