第23話

高校二年生になる。ここからだ…。    私の担任は、三十代の半ばから後半位の女だった。(この年齢の教師が私の学年には多かた。)                 とても背が小さな小柄な女で、顔はピーナッツの様な、非常に、ハッキリ言えば、つまらないチンケな女だった。         小さなタレ目の、殺風景な地味な顔で、やはりショートカットのオバサンパーマだった。不思議だったのは、この女はストッキングを履かず、いつも必ず短いソックスを履き、下は学生が履く様な革靴を履いていたのだ! 色は茶色の靴だが、毎日こうだった。本当に、何か滑稽な感じがした。       見栄えは、凄く冴えない、つまらない女だった。悪く言えば、チビでブスのみっともない女で、性格は鬼の様だった。       私の母が、私への余りの虐めとその酷さに、一度だけ彼女の自宅へ電話をして話そうとした事がある。              彼女は留守で、姑が電話に出た。     母は、いないなら後から又かけ直すと言って切ろうとしたら、義母が必死に食い下がった。                  「どうぞ、お願いですから仰って下さい?!嫁が何をしたのですか?!」と。     頼むから話をして、聞かせて下さいと。  実はこの教師、甘堂恒子は、とんでもない、曰く付きの女だったのだ!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る