第10話

私はシンちゃんとそのホテルのプールへ行った。                  広く、快適な更衣室で水着に着替える。  そして、プールは殆ど空だ。平日は本当に客が少ないから、丸で自分専用のプールか何かの様だ。嬉しいし、楽しい。その中で私達は気持ち良く泳ぐ。            「うわぁ、最高だね!!凄く気持ち良いよー。」                  シンちゃんはとても喜んでいた。私も嬉しかった。                 「ねっ?良いでしょ?!」        「うん、最高だよ!!」         「だから私、殆ど毎日来てるんだよ!普通のプールならこんなに空いてないし、小さな子供なんかもまずいないしさ。凄く静かだからね!だから泳いで疲れたら、上がってゆっくりと本なんかも読めるし。」       「リナは良いなぁ…!私も又来たいよ。」 「そう?」               「うちも、そのカードを買ってくれないかなぁ。」                 「でもシンちゃんは部活もあるし、泳ぐのも別に好きじゃないんでしょう?」     「リナ、馬鹿じゃないの?!そんな、泳ぎなんて関係ないよ。こうしてのんびりできて、丸で別世界ジャン!!」         「そう?」               「いい?リナは殆ど毎日来てるから分からないけど、こんな事普通はしないの。凄く珍しいんだから。だから、こんな事が年中できるんなら、凄く良いんだよ?!」      「ふーん、そうなの?だけど、そんなに高くないんだよ。だから、私が泳ぐのが凄く好きだから、ママがあのカードを買ったんだもん。」                 「でもそうなんだよ!ねー、リナ。私、これからも此処へ来たいな。」        「エッ?」               「これからもリナと一緒に此処に泳ぎに来たい。ねー、駄目?」           「…シンちゃんは、部活があるジャン。」 「無い時だってあるんだから!だから、その時はいつだって来られるよ。だから、又連れて来てよ?!」            「又?」                「うん!!ねー、リナ〜、お願い?!私、 此処が凄く好きなの!!だから、又来たい よー!!」

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