第49話メイドリー際8

「そろそろ行こうか」(ハリー)

『放電』

ビカ!


ビリビリ


「...」


「なかなかやるね(笑)」(ハリー)


「い、いまのは?」


「多分金属の...武器かなんかを置いてたんじゃないかな。」(ハリー)


「それはハリーの能力に気づいてたってこと!?」


「そうなるね...なるほどこれは一筋縄じゃ行かないかも」二ヤリ



Aクラス守備隊

「今のがハリーの魔法だね」(リッカス)


「あぁ大体の位置は確認できたな、じゃあ少しずつ近づこうか。作戦通り頼むぞ。特にアリス」


「はい。その場合はタイミングを見逃さないよう努めます」


「よし行こうか」



Cクラスハリー部隊

「場所変える?」


「どうせ来ると思うんだよね。どうしようか。」


「時間稼ぎは大事だと思うけど」


「そうだね、まぁ鉄をだめにしないといけないし電流を強める意味でも近づこうか」



「この辺でいいか。少し強い放電するから離れてて」


「「「はーい」」」


『漏電(強)』

ビリッ


バチバチバチ


「えっぐいな(笑)」


「今ので鉄つぶれたか?」


「多分ね、ふぅー少し疲れた。インターバルが必要だ。もう少し中に入ろうか」


「りょうかーい」




さっ (手を挙げ止まれの合図)


すっ (指をさす。その先にはハリーの部隊)


しっ クイックイッ (静かに後ろに付くぞの合図)


3 2


「よし、次は弱いのでいいだろうしもういけるよ。」


1


『放ドカッ


「グワッ」 「うッ」 「...」


(クソ1人しか無力化できなかった。コイツ[ハリー]に関してはとっさに受け流しやがった)

(このレベルのやつにここで縮地を見せるのは得策じゃないな。『身体強化』)

(一気に距離を詰めて)『連撃』 (アル)


(クソッ注意してたのに殴られる寸前まで気付かなかった!受け流したのにダメージが大きい。この場面で急所を外さない胆力。さすがはA組の守備隊ってとこか!)

(しかも1人無力化で4対3か。もう次のアクションが)『ウォータークッション』(ハリー)

 

『ウィンドボム』(アリス)


(クソ!分断される)(ハリー)



「分断成功しました!」(アリス)


「いいねあとはこっちで3対2をすぐに制そうか(笑)」




「かなりスムーズな連携だったね」(ハリー)


「それはどうも、魔法師なのによく即座に反応したなんでもできる君に言われてもうれしくないけどね」(アル)


「それは高い評価をどうも(笑)その僕に勝てるのかい?めんどくさいし見逃してくれればうれしいんだけど(ニコッ)」


「大丈夫。こっちも時間かけるつもりないから(笑)」

(俺が分断して戦う理由は魔法攻撃に他の仲間が巻き込まれないようにするためと、もう一つは最近体ができてきて再現できるような暗殺術を見られないためだ)

(『消音』『周囲同化』『身体強化』『縮地』『急所付き』)


(消えっ)

『ウォーターゲージ』 

ジャポンッ


(またガードされた。それも今回は全身を...確かにまだ現役の時のスピードとは違うが今の年代で考えたら対応できる範疇を超えてるはずなのにとっさにガードの効果範囲を考え発動させるとは...今のところ判明しているので水と雷。天性の魔法使い君じゃないか、)


(後ろ!早すぎる。反射的に魔法を発動するのがやっとだ、僕もそこまでスピードが遅いわけじゃないと思うがコイツはバケモンだな。さすがAクラスの守備隊を任されるだけはある。僕はここまでに他のAクラスのやつに会わなかったから個人戦で暴れた僕をこいつらで止められると判断信頼したってことだ。すごいね(笑))

(さぁさぁ反撃っと、)

『ウォーターリペレント』

ヒュンヒュン


『身代わり』

(水中の檻をそのままはじいて攻撃手段にかよ、エコな戦い方だなぁ。関心関心でもそんな簡単に防御解除して良いのかな?(笑))


『漏電』


『縮地』

「おいおい水魔法とそのレベルの雷魔法は死ぬだろ(笑)」


「死んでないじゃんヘラッ」


「ちゃんと見ないとだめだよ(笑)ほらあそこ、兎が丸焦げだ。」(首フリフリ)


「確かに君の言った通りみたいだなっ」

『ライトニングガン』


(『地面流し』)


「それで無傷は困るなぁ」


「無傷に見えるのか?やっぱり目が節穴だな。腕と足がしびれて仕方ない」(手足フリフリ)

(魔法発動が恐ろしく早いな。攻撃速度が速い雷魔法との組み合わせは命中率100%ってとこか?(笑)身代わりできる威力には限界があるし。マジで早く片付けないと動きが鈍くなって仕留めきれなくなる。)


「今のでその程度のダメージは無傷と変わらないって言ってるんだよ」



ヒューーー

ザワザワ

ワシャワシャ



風と木々の音しか聞こえない戦場が嵐の前の静けさのような不気味な雰囲気を醸し出していた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る