第50話メイドリー際9

試合の様子をモニターを通して観戦していたとある偉いさん

「ふむ。なかなかものだな」

「しかしまぁ画面越しというのは不憫だな」

「これではどんな能力を使っているのかということの詳細がわからない」


「確かにそうですね。しかしだからこそはあのような立ち回りをしているのではないでしょうか」


「うむ。確かにあの者のならそれもありうるな(笑)」

「全く末恐ろしいというか、頼もしいというか。」


「頼もしい...」


「お前の言わんとしていることはわかる。続きを言わなかったことがもうそれを示しているではないか(笑)」


「申し訳ございません」


「よいよい。帝国次第。その通りだよ。」



Aクラス

「みんな位置についたみたいだね」


「だな」


「じゃあみんなに暴れまわってもらって動きからモノリス探し探し大会を始めるか」


「了解!」


「よし!みんな作戦開始!!」


「「「了解!!」」」



アルとハリー

「騒がしくなってきたね(笑)」


「そうだな。楽なもんだよハリーと違ってな(笑)」


「そうかい?過信じゃないけど、相性的には僕の方が有利だと思うけど(笑)」


「そっちは制圧、こっちは時間稼ぎ。このアドバンテージは過信していない君にとっては大きいはずだ(笑)それとも心の底から過信しているのか?(笑)」


ギロッ


(そういう目もできるじゃないか(笑)さっ時間稼ぎなんかしてたらやられる。一気に片を付けるか、)

(身体強化)  アル


(愚直に正面から?何かあるな。)

『ウォーターショット』

(さぁかわした先にもう一発お見舞いしてやる!) ハリー


(身代わり 分身) アル


(!?)  ハリー


(さっき見た感じだと雷魔法には、インターバルが生じる。だからあまり大技は使えない。だから気にせず突っ込んでやる!)

(視覚強化) 

タッ   アル


(ジャンプした!愚かだな。空中に移動したらせっかく分身しても攻撃して来る方角がまるわかりだぞ!)

『ライトニングショット』  ハリー

 

(きた!)

『グランドライジング』(ハリーの足元)

(急所付き) アル


(なに!)

「グハッ」

(まさか...負ける、とは...)


まっ当然雷魔法を使う可能性が低いからってそれを警戒しないわけないよな、

出すかわからないなら出させる。これが戦いの鉄則、後出しじゃんけんの要領だよ(笑)

ハリーに戦いの経験値が乗ったらいよいよ...その前にどうか取り込みたいな



観戦中の教員

「おい!アルベルトが勝ったぞ!!」


「なんだと!」


「そんなことが...」


「彼は個人戦に出てなかったはず...Aクラスの担任は何をしていたの!?」


「いや、彼の実技成績は標準だった。頭脳の面はかなり秀でていたものがあったからそれで守備隊と行動していると考えていたが...よもやこんなことが。」


ガラガラ


「校長!」


「彼はどこの出だ」


「確かセドッリク家です」


「ふむ。特に不審な点はないんだな?」


「そうですね。特に問題行動もないですし、何かの噂を聞くということもなかったです」


「そうか。しかし...うん。彼を少し調べてくれ」


「学園でですか?」


「あぁ内密に行いたい。しかし場合によっては外部のつながりを頼ってもだ。そうなる前に報告を頼むぞ」


「わかりました」



各教室

「今のやりやいスゲー」


「倒されたの歴代最高得点のやつだろ!?」


「やばいよAクラスってことは頭も切れるってことだぜ?」


「才能が違いすぎる...」


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