第47話メイドリー際6

「Aクラス対E-2クラス!始め!」


ビーーー


アル

「感知隊!」


『サーチ』

「あらら、安定のジャミングだ」


「こっちも展開する?」


「いや、こっちの動きは筒抜けでいいよ。待ちの作戦であることを伝えよう」




「向こうはやっぱり待ちだな」


「そうだね。んーどうしようかなぁー、何か作戦があったならそれに付け込もうと思ったけど...」


「だなーこれならほかの見てるクラスに変に情報与えたくないし軽い白兵戦でもやってか耐えたら儲けって感じで行こうか」



ビーーー


「終了!所要時間7分19秒」

「Aクラスがモノリス内の巻物確保!Aクラスの勝利です」



各クラス

「安定に強いなぁ~」

「だな、やっぱり地力の差が出てる」  ザワザワ


「Eクラス絶対俺らBクラスに練りこんだ作戦当ててくるよなぁ~」

「まぁそれはしょうがないだろ、実際俺らはそこまで高い戦力じゃないからな」

「うん、Bクラスは毎年弱いから仕方ない」   ザワザワ


Cクラスは頭が足りないけど戦闘力がある人とかがいる

Bクラス以上は戦力と頭のどちらも基準値を超えていないといけない。

で、両方高い人だったり基準値を超えたうえでどちらかが卓越してる場合はAクラスに行くから戦闘特化型がいないBクラスは毎年最下位争いをしている



20分後

「B-1クラス対D-1クラス!始め!」


ビーーー


「去年は全競技このモニターで教室から見てたんだよな?」(アル)


「らしいなぁ。これはこれでいいかもだけどやっぱり生徒たちの盛り上がりで行ったら現地応援だよな」


「しかも教室から離れてるから、ほぼ待合室と街道とかで教室内は閑古鳥だったらしいよ?(笑)」


「ただの遊びじゃないとは言え、少し寂しいですわね」


「お、おうそうだな」


「なんですか?」


「アリスらしくないか発言だと思ってな」


「私を何だと思って?」


こういう時は真逆を言ってあげると喜ぶんだ

自己中クソ面倒くさ女だから...

えっとー

「周りが見えて面倒見がいい女性。」


「...間が気になりましたけどまぁ良いですわ」


((それ誰だよ))


「おい!2人共!なんでそれは誰のこと言ってるみたいな顔してるんだ?」


「「え!?」」


チラッ

「そんな顔をしていたのですか??」


((顔が怖い、真顔の中に怒りが見える...))

「何言ってんだよ(笑)アルの見間違いだろ?(笑)」


「そうだよ(笑)多分自分の立てた作戦がうまくいくか緊張してるんだよ(笑)」


「それならいいのですけど...」


((後で殺そう))



「宮本は後衛か。」


「多分健の隣にいるのは魔法使いだな、あの布陣を抜くのは難しいな」


「そうだねぇ、負ける確率は他の人の地力と各々の作戦の相性だったりで変わるだろうけど、D-1は勝てなくても負けも少ないだろうねぇ(笑)」




ピカッ


各クラス

「「「まぶし!!!」」」



「D-1のみんなさんが同じ場所に走り出しましたわ!」


「モノリスの位置が分かったんだね(笑)」


「なんでだ?」


光かー

光なら反射による何かか?

それともスキルかなんかで、光ったのは別の魔法でこっちに対しての目くらましって可能性も...

でもモノリスを探すっていう名目で、発動するスキルって外から見てわかるものか?

よく考えればそういうスキルは、戦闘力はないものの今回のルールにおいてはめちゃくちゃ強いな

警戒しないといけない事項が増えたな。

まだまだだ

「...なにかな」


「これは思ってよりさらに厳しいかもね(笑)」



C-3

「ハリー!今の光って!」


「うん。多分アレだね。対抗戦なら今回の戦争のごたごたによって観戦の形態が変わらないからこの作戦は有効だよね」


「どのくらいのクラスが気付いてるだろ?」


「んーアレが使えるクラスは気づいてるだろうけど...そうじゃなかったら勘違いしてるだろうね、光関係の何かって」


「にしてもハリー以外にもいるんだな」


「確かに珍しいけどこの学園なら不思議なことじゃないよ」


「Aクラスはどうだろ」


「あのクラス内で能力を隠すの王女くらいだ」


「なんで?」


「Aクラス以外はメイドリー祭で一発逆転したいから隠してる可能性はあるけど、Aクラスはみんな良いとこの出だから他に負けたくないって言うプライドがある。だからいつかバレる能力をわざわざ隠さないだろう。まぁもちろんかなり特殊だったら別だけど、アレはレアであっても特殊じゃないから」


「なるほど、王女はひけらかす意味はないから隠す可能性があるってことか。じゃあ王女が持ってたらってことか」


「うん(笑)まぁかなり確率は低いよね。王女が能力を隠してて、尚且つそれがアレで、その上それを作戦のためと言って作戦立案者に伝えたらってことになるからさ、だからこっちの作戦を変える必要はないよ」

向こうの作戦立案者は誰か知らないけど、あの変わり者と噂の王女が能力を隠しているとして

それをわざわざメイドリー祭のために教えようと思うくらい魅力的な奴なはずがない

そんな奴がいるなら...



「確かにそうだね!」

「よし、俺たちは自信をもっていこう!」


「「「おう!」」」

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