第46話恋愛ファンタジスタ
「よしじゃ次はDクラスだな」
「うっす...えっと、今日やるのか?」
「あぁ対戦はメイドリー際4日目の午前だけど明日は時間ないからな。」
「はーい」
「でD-1にはこれまた異次元の強さで剣の部優勝を決めた宮本がいるわけだが、」
「ちょっと待てよアル。あいつは団体戦じゃそこまで強くないだろ。普通に小隊で挑んだら負けねぇよ」
「確かに見た感じ一対一に特化してる感じはあったなぁ」
「確かに~」
「ガルらしくないな」
「なにが?」
「気持ちはわかるけど...あの一戦と決勝を見ただけど宮本はあれだけだと決めつけて、作戦はいらないっていうのか?」
「...」
「後で話すか?今は進めるぞ。でだまぁあいつが多対一が得意かどうかは置いておいて、D-1にはほかに警戒すべき奴はないだろ?」
「まぁ槍の部で2位とか、素手の部で5位はいるけどそこまで気にする必要はないな」
「そう。だから宮本を無力化しなきゃなんだが...魔法使いごり押しで行こう!(笑)」
「え?でも魔法使えるの5人ですわよ?」
「姫様も入れて6人だ。それにその一人は総合2位のアリスだろ?」
「嘘!?姫様も使えるのですか?授業でも見たことないですし、そんな話聞いたこともないですわよ?」
「まぁ人前で使ってないし、行ってないだろうからな。守り班で作戦考えるので教えてくれたんだよ。」
「その話ここでしていいのですか?」
「まぁ一応許可はとったけど、作戦で自分から能力のこと言ったんだからみんなに言っていいですよってことだろ?」
「ふんっ、作戦の続きを早く話しなさい」
なんだよ
「で、それで宮本を兎に角魔法使いメンバーで行動不能にする。他があいつと会ったときは、下がりながら戦えばいい。それ魔法使いの班を待つ。それ以外はEクラスんときと同じ感じで行こう。」
「最後のBクラスも臨機応変にって感じで。まぁすげー策を用意されてて負けたら、素直に頑張ったねでいいだろ(笑)」
「軽いノリだな」
「戦争じゃないから」
「...」
どこの貴族が戦争に行ったかは、たまたま貴族だけで構成されている。Aクラスはみんなしっている。
ただ参加していない貴族たちに結果が来るのはまだ3日くらいかかるだろうから、それは知らない
つまり数人しか戦争の結果を知らず、こう言うことは王国の発表まで他に話さないのが暗黙のルール
「よし、じゃあみんな大体理解してくれたと思うから今日は解散!明日に備えてゆっくり休もう」
「「「はーーい」」」
「「「お疲れ様ーー」」」
「ガル変だったけど大丈夫か?まぁ気休めにしかならないと思うけど、ガルは有名だから向こうは対策練ってきてたと思うぞ?」
「ごめん、でも多分対策関係なく今の状態で1対1をやったら偶然がおこらない限り勝てないよ」
「まぁ確かに強いよな健は」
「健?」
「実は寮が一緒で仲がいいんだ。俺がお前に行ったらフェアじゃないと思ってな。でも向こうにも何も言ってないぞ?あいつ堅そうな感じだろ?実際そういうハンデみたいなの嫌いなんだよ」
「アルはいつもそうだ。」
「え?」
「アルだけがほかの人と深くかかわっている。エリス嬢だってそうだ、多分お前と一緒じゃなかったらまだ、弓使いのお嬢さんだったよ」
「ガル...」
「アリスだってそうだよ...お前ら付き合ってるのか?」
ング!
笑っちゃだめだ。
ガルは真剣なんだ!
「いやぁ~、そんなことないよ~」
「なんだよその言い方、やっぱなんか隠してるんだろ!」
「違うよ、ほんと。その言い方だと、ガルは狙ってるってことだよな?そんな奴の前であれだけど、異性として俺はああいうタイプは完全になしだ。それにどーみてもアリスはお前に気があるだろ」
そもそも前世と合わせてもう40だしこんな子供に欲情するかって話だ
でもそうだよな、多分ほかの生徒と仲良くなれるのは、そういう余裕だったり。
前世の経験が生きてるんだろうな。
気遣いが足りていなかったかもな
「ほんと。アルはそういう言うとこあるよね...でも俺に気があるってのは違うだろ」
「え?そう?どう見てもそうだろ」
ガルは鈍いんだなぁ、イケメンのくせに
「いや、俺から見たらアルに気があるように見えるぞ?」
「嘘だろ?もしだ、もし仮にガルの言ってることが正解だとしたら、アリスはとんだ恋愛ファンタジスタだぞ?」
「ブフォッ!ハッハッ八ッーアーハハハー、お、お腹いひゃい、ハハハ」
「おい、くそリッカス。男と女の話の盗み聞きはともかく、男同士の場合は趣味が悪いぞ」
「れ、れ、恋愛ファンタジスタ!ハハハッ!僕が当主になったら家のいたるところに恋愛ファンタジスタの言葉を飾るよ、いやそんなんじゃ甘いか(笑)僕が持つ領地の名前を恋愛都市ファンタジスタにするよハハハー」
「くそリッカスが!おい!待て」
「悩んでた俺がバカみたいだな(笑)」
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