第34話友人3

「ほんと今日はむかつきましたわ」


「まぁ仕方ないよな」(苦笑い)


「そんなことありませんは!アルは少しそう言うところが甘いと思いますわよ」(ムカ)


「そうか?」


「まぁアルはそういう環境で育ってきたんだろうね(笑)僕はいいと思うよ(笑)」


「二人は優しいからな(笑)まぁこの国の貴族にこういう人柄のやつが増えたらもっとよくなるだろうな」


「そんなことでは生き残れませんもの!」




「健のクラスは今どんな感じだ?」


「上のクラスを倒すために燃えているがゆえにあまりそのことについてお話しすることはできないでござる」


「そうなのか(笑)まぁでもそうだよな。俺が一番だってやつらが集まる学校だからな」


「そうでござるね。やっぱり外から注目されているので活躍するために必死でござるよ。拙者もアル殿に雇わるに恥じない働きをするでござる」


「まぁそうなるか。そんな気負わなくても大丈夫だぞ。お前は強くなる」


「それより気になる人が...」


「そうでござった!メル殿に言われなかったら忘れていたでござる!」


「どんな人?」


「エバル=ベンティーのですご存じですよね?」


「いや、知らないけど」


「え!?知らないんですか?ありえないです。関心がなさすぎでは?」


「え?そんな有名人なの?」


「法衣子爵の息子なんですけど、それが法務省に務めている家系なんです。それで兄がいるんですけど、三年前に入学してもう卒業してるんです」


「なるほど。兄が優秀だけど弟はそんなで目立ったって話ね」


「そうなんです。でここからは私が知っている話なんですけど。コンラート家と仲がいいらしくて...といいますか、」


「なるほどね。コンラート家が面倒見てるってわけだ」


「そうなんです、それでですねコンラート家とセドリック家って良い仲じゃないんですよね?」


「うん?まぁそーだな」


「特に入学式の時にヘンダ―=コンラート様に恥をかかせたとか、」


「え、それで?(笑)」


「はい。親に伝えたんでしょう。それで親同士の仲が良いので、今アル様と同じ学年にいるエルバに話が行ったのかと」


「なるほど。話が行ったとは?(笑)」


「反則していいから陰で襲えみたいな話です」


「強いの?」


「いいえ、ですが不意打ちで来ると思います。防ぐのは難しいかと、」


「卑怯な奴でござるな」


「そうだね」


「あまり気にしていない様子でござるな」


「ん、いやそんなことはないんだけど...」

ローガとかがその辺の調査してるはずなんだけど話が下りてきてないのはどういうことだろ


「まぁアル殿ならなんとかできるでござるんだろうな!(笑)」


「そうだな、気にするな。ところでメルはえらく詳しいみたいだったけど、どこで聞いた話?」


「少し小耳にはさんで。まぁそーいう話が好きなんです(笑)趣味です」


「そ、そうか。ほどほどにな(苦笑い)」

趣味か、まぁ能力も関係あるんだろうがむやみに見ないでおこう。

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