第33話メイドリー際2

「問題はエントリーの立候補してないやつだよなぁ~」


「そうは言いますけど普段の実技授業で大体の能力は理解していますわよね?そんな言い方されるような低い能力じゃないはずですわよ?」ムスッ


「それはもちろんそうなんだけど実戦ってなると違ってくるだろ?(笑)そんなこともわからねーのか?(笑)」


「実戦?実戦の能力の高さとエントリーの立候補の有無とは関係ないと思いますわよ?それともあなたは自ら競技に立候補した人が実戦に長けているとでもいうのですか?」


イラッ

「そんなこといってねぇーよ、ただ性格の問題があるだろ。それは立候補したかどうかで実戦向きの性格かどうか考えられるだろって話だよ」


「フン、どうせその程度の底の浅い考えだと思っていましたわ。そんな不確定な要素から戦力になる可能性のある人に対してそんな言い方して輪を乱すのですか?あなたこそ実戦におけるチーム―ワークを大切にしなければならないという面で大きなものが欠落しているように見えますわよ?」


「喧嘩売ってんのか?この学校じゃ立場は関係ねーぞお・じょ・う・さ・ま。それに輪を乱したのは俺じゃなくて突っかかってきたお前だろーが」


「野蛮なこと。脳筋ですわね(笑)」


ブチィ

「よし分かった。やるんだな。」


「二人ともやめろ!」


「「でもコイツが」」


「ガイルの細かな言動から性格や向き不向きを考える姿勢自体は良いけど言い方があるだろ。アリスも仲が良いやつのことを悪く言われて怒る気持ちもわかるけど、挑発するような言い方はやめるべきだ」


「アルベルトとリッカスは自分をどう分析する?」


「戦闘ができないわけじゃないと思うけど今回は実働部隊と言うより裏方的な役割でいいと考えてる」


「僕はそうだねぇー空気を呼んで裏方に回るよ。みんなとこれから最低でも3年一緒に過ごすんだしこれかお互いを知っていこうよ(笑)」


「リッカスは自信はあるがって感じか。まぁ本人がそれでいいならいいが...」


「それに1年なら仲が良い人と近い役割をやるっていう単純な策も結構いいと思うしね(笑)」


「確かにそうだな、細かい班はできるだけそういう風な組み合わせにしたいな。とりあえず今日は大まかに実働部隊と作戦班の二つに分けようか」


「それでいえば僕とアルは戦力的にも悪くないと思うからこちらの護衛は少なくていいかもね」


「なるほど攻めの人数を増やせるというのは大きいな。ならプラスで2人ほどの少数のみの護衛でいいか」


「そうね。そんな感じで分けていきましょうか」

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