第35話報告3
「失礼します」
「あぁ」
「今日は定期報告のほかに先に伝えたいことがございます」
「なんだ」
「はい、コンラート家とベンティー家が悪「まて」
「その話はすでに聞いている。詳細を伝えろ」
「はい、グレイの魔具を使うみたいです」
「あれだな、効果発現まで時間がかかるがその分解除が難しく効果も強いという。たしか1日かかって効果が発揮し半日身体能力半減とかだったか?」
「おっしゃる通りで」
「どうやってつかんだ」
「はい、もともと怪しい組み合わせではあったので定期的に監視をしていました。ベンティー家の者がエバル殿と少し活発に会うようになり詳しく洗いました、それによって両家のやり取りをつかみ今に至ります」
「なるほど、まぁすべての情報をつかむのは難しいだろ。その中で取り返しがつかなくなる前に報告出来たのは素直に褒めよう。がしかし、昨日友人からその話を聞いたんだ。当然定期報告は関係なく何か情報をつかんだ時点で伝えに来るだろう、つまりうちの工作員とその子が変わらないってことだ。」
「はい、申し訳ございません」
「全体の気が緩んでいたというわけではないだろう、他のことに気を取られていたんだな。ただ怪しくて監視してるんだろ?ならどれも同じくらいしっかりと気を緩めずにいこう」
「わかりました。定期報告を行います。」
「あぁ」
「やはりまた商会の内情を探る貴族やらが増えています。ただ今のところ会長についての情報をつかんでいる家はないですね」
「なるほど、まぁでも時間がたつにつれてそれだけ情報を与えることになる。ばれない準備、ばれた時の準備のそのすべての行動が新たなばれるリスクを生み出す。ならって話だまずは、探すなって言う文書を出すか」
「はい、作らせました」
リックス商会
従業員一同は皆様に商品を取っていただきうれしく思っています。
また別商会の類似品発展に関しても我々の商品が爆発的に売れている一つの指標となるという認識であります。
これからもごひいきにしていただきたいと考えております。
我々は皆様により良いものを提供するために日々商品開発をしております。
そうした中で残念な話も耳に入ります。
商会同士が研究し、競い合いより良いものにしていくということには問題はありませんが、商会の従業員、特に役職持ちや会長の存在を明かそうとする動きがあります。
商品を提供するにあたり顔が見えたほうがいいものもあるでしょう。その一つに料理人をあげましょう。
しかしそうでないものもあると考えています
つきましては商会の従業員の身の安全と心の安らぎが守られるように不必要な干渉に関しては、正当な防衛を取らさせていただきます。
つまり、「私たちは詮索していただけだ」ということは通用しません。詮索する必要がないからです
詮索に対して武力行使を行います。
またこのような発表をしますと、「襲われた」と自作自演をするものが現れると思われますが、それについてはライセンスを使用しますので、無駄なあがきはおやめください
今すぐに手を引いてもらえれば結構です。
多くの方に関係なく、不快な思いをさせてしまい申し訳ございません。
しかし、世の中には正当な努力をせず悪知恵を働かすものがいるのです。
長くなりましたがこの辺で失礼させていただきます。
皆様に幸あれ
リックス商会会長
「おっけい、もう1個のほうも進めておいてね」
「もちろんです。文書とそれようの証拠も掴むようにします」
「よろしく」
※ライセンスとは神々に誓いを立てたうえで行うことであり、嘘や悪行は認証されない。もちろん代行はできません。このルールは一度悪行を行ったものには認証されないというルールを守るためにあります
つまり「リックス商会はライセンスを発行するといったこといいことに業績が抜かされそうだからうちの商会をライセンス発行なしで襲い我々に自作自演だ!と言っている」といった後に本当にそれが行われていたならリックス商会はライセンスを発行できません。発行できたならその一連が自作自演ですということの証明にもなります
ややこしくてすみません。
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