第27話余韻
「今日はアリス休みだな」
「まぁ昨日の今日で来にくいだろうな」
「そうだねぇ(笑)」
「...なんでいる。」
「なんでいるって、昨日死線を共にした仲じゃないか(笑)」
コイツは本当につかみどころがないな
ただ相当の努力家だろう
昨夜
俺は見た人と能力をメモしている。
これは誰がどんな能力だったのか忘れないためと
どういう変化があるかを見ることで能力についての知識を増やすためだ
リッカス=マヌエール 6歳
武力 4/20
知力 35/90
カリスマ 19/80
職業能力
なし
リッカス=マヌエール 13歳
武力 80/80
剣術 50/50
知力 81/90
カリスマ 50/80
職業能力
ない
ここからわかることは
能力の限界値は何らかの方法によって上げることができるということだな
それが努力によるものか、何らかの魔法、条件を満たすことでそうなるのかはわからないが...
あと一つ気になることと言えば
特殊能力が「なし」から「ない」に変わっている点だ
いや、変化しているということもそうだが今までに「ない」という表示を見たことがない
これに関しては少しづつ理由を探っていく必要があるな。
特にリッカスの場合は前に心を読まれたような会話をされたからな。
まぁ仲よくするに越したことはないな。
近くにいることで何かわかることもあるかもしれないしな
「じゃぁ今日から宜しくリッカス」
「あぁよろしくアルにガル」
「よろしく」
「にしてもいつまで来ないつもりなのかなぁ彼女(笑)もうそろそろ選考会の話があるだろうに。プライドが高いから出場するつもりだろうしねぇ」
「アリスのことを良く知っているんだな。でも確かに参加するだろうな」
リッカスが言っている選考会とは年に二回ある1~3年生を対象にした学校のイベント夏のメイドリー祭だ
内容はシンプルな武闘大会、魔法操作技術、チーム対抗疑似戦争がある
武闘大会には素手、剣、槍、の部門があり魔法操作技術には魔法操作、威力、高難易度部門がある
アリスは戦闘は苦手だが、魔法操作にたけている。
魔法操作とは少ない魔力で魔法を発動させる技術や、その魔法を繊細にコントロールすることが問われる
例えば少ない魔力で風魔法を発動しその魔法で石を切り人の形にするなどだ
「僕は彼女のことはよく知らないよ(笑)ただ昨日の状況から大体想像がついたんだよ(笑)」
「相変わらず人の気持ちを探るのがうまいんだな」
「覚えていてくれたのか(笑)うれしいよ」
「何の話だ?」(ガルメシア)
「あぁ、前に会ったことがあってな。その時の話だ。すまない」
「そうか。話し戻すけどアリスが学校に来ない限り接触できないよな?」
「そうだな男女で寮が違うし立ち入り禁止だからな」
「明日くらいにケロッと登校してきそうだけどねぇ(笑)」
「だといいけど」
「...」
今回のことでアリスも少しはましになればいいんだけどな
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