第26話休日3

「えっとそこのお嬢様と先に逃げてもらって大丈夫ですよ?」


「えっ?」


「いえ、私達だけなら最悪すぐに逃げることができるので」


「そうさせてもらいます。アリス様!行きましょう!」


「わ、私のせいで」


「早く行きましょう!!」




「アルベルト様!ご無事ですか!」


「抜け出してきたんですね。外に行きましょうか」


「はい!」


「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい...」


「うるさいぞ。俺たちの護衛は完全に戦闘向きだ。あの程度では死なない。それにこの状態を予測していなかったのはお前だけだアリス。常に危険があるということを認識しておくんだな」


「ごめんなさい。」


「安全圏まで脱出しよう」





「アル様!ご無事でしたか!」


「あぁ、ルカもお疲れ様。処理できた?」


「はい、何とか。途中でエルバート殿の助太刀がなければやばかったです」


「エルバートが役に立ったようでよかったよ(笑)」


「今から報告に行くからもう少し付き合ってくれ」


「まぁ関わったからには仕方ないよね(笑)」




「なるほど。そんなことがあったのか。エマ!すぐに調査依頼を出してくれ!各地に連絡もだ!」


「わかりました、マスター」


「では報告ご苦労様です」




「じゃあ解散しようか」




「アリスかなり落ち込んでたね」


「まぁ仕方ないな。まさか本当に問題が起きるとは迷惑な話だ。」


「そうだね。じゃあまた明日学校で」


「あぁ」





「皆さんおはよう。昨日冒険者ギルドからの通達があったので伝えます。なんでも普段魔物が少なく人があまり訪れない場所にゴブリンの集落が見つかったと報告がありました。その集落自体はすでに対処済みだということですが細かい調査が開始されました。その間は新たに見つかる可能性があるので活動は控えてください。以上です」


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る