第295話 2人へのご褒美
今頃、リリスからの迷宮攻略が無事に終わった事が伝わり、アディライト主体でパーティーの準備が進められているだろう。
楽しみである。
転移装置でとっとと迷宮の入り口に戻り、ルーベルン国の屋敷へと私達は飛んだ。
名前:ヴァレンティーナ
LV57
種族:竜(水竜)
隷属:ディアレンシア・ソウル
HP:6240/6240
MP:6005/6005
スキル
気配察知、危険察知、状態異常耐性、咆哮、威嚇、水魔法、氷魔法、風魔法、重力魔法、ブレス、鑑定、経験値倍増、マップ、攻撃力上昇、防御力上昇、魔力回復上昇、状態異常耐性、身体強化、思考加速、気配遮断、詠唱破棄、転移
名前:エイル
LV59
種族:ヴァルキリー
隷属:ディアレンシア・ソウル
HP:6610/6610
MP:6230/6230
スキル
気配察知、危険察知、威嚇、結界術、気配遮断、探知、状態異常耐性、鑑定、経験値倍増、マップ、攻撃力上昇、防御力上昇、魔力回復上昇、体力回復上昇、身体強化、思考加速、気配遮断、転移、風魔法、重力魔法、詠唱破棄
4人のレベルもかなり上がり、今回の迷宮攻略の功績でロッテマリーとルルーシェルの冒険者ランクもBにまでなった。
迷宮で倒したモンスターをギルドに売却して、私達の資金も増えて懐も暖かい。
大満足である。
「ロッテマリー、ルルーシェル、迷宮攻略のお祝いに、私から2人にあげたいものがあるの。」
「え・・?」
「・・お祝い、ですか?」
その日の迷宮攻略のお祝いのパーティーの時、私は困惑するロッテマリーとルルーシェルの2人へご褒美としてあるものを手渡す。
「っっ、これ、は、」
「ディア様!」
受け取ったものに目を見開く2人に私は微笑んだ。
「私から、ロッテマリーとルルーシェルへの今回の迷宮攻略を頑張ったご褒美の、2人が使う新しい武器だよ。」
もちろん、私お手製。
それがこれ。
刀:
レア度:
機能:破壊不可、所有者制限、武器破壊、重力軽減、貫通、火傷付与、ステータスダウン、HP自動回復、MP自動回復、武器召喚
製作者:ディアレンシア・ソウル
長槍:
レア度:
機能:破壊不可、所有者制限、武器破壊、重力軽減、貫通、麻痺付与、ステータスダウン、HP自動回復、MP自動回復、武器召喚
製作者:ディアレンシア・ソウル
ひっそりと、ここ数日でこの2つの武器をルミア達の工房を借りて作っていました。
ちなみに刀の
2人はこの武器を気に入ってくれるかな?
「受け取ってくれる?」
「っっ、はい、もちろんです!」
「一生の家宝にします、ディア様!」
感極まる2人。
私が手渡した武器を抱き締め、2人が涙を流す。
・・うん、気に入ってくれたのね。
「ロッテマリーの刀、
私の主要武器ではないけれど、ルミアが作った冬華の事はとても気に入っている。
・・・これは、私が日本人、だったからだろうか?
「時々、私も
まさに最高無敵の武器。
「っっ、ディア様がお使いになる武器と対なんて、なんてご褒美!」
ロッテマリーが瞳を潤ませる。
「・・あぁ、もったいなくて、ルル、私、使えないわ!」
「そうですね、その気持ちは痛いほど良く分かりますよ、お嬢様!」
「いや、使おう!?」
ちゃんと使ってくれなきゃ、2人に武器を作った意味ないから!
2人へ突っ込む。
「大切に、なりよりも宝物にします!」
「いただいた武器の手入れも毎日欠かしません!」
「うん、そうして?」
大切に、そして、この武器がロッテマリーとルルーシェルの力となり、命を守れたら嬉しい。
にっこりと、私は2人に微笑んだ。
「ーーーさて、次は私達のメンバーが迷宮に入りますか。」
エトワールのレベルも上げたいし。
ペガサスであるエトワールは、その気性が優しい為、戦闘には不向きであるから、中々レベルが上がらない。
その為、私達がモンスターの足止めをし、エトワールにトドメを刺させるようにしている。
「ふふ、そろそろ新しい街へも行きたいし。」
次は確か港町だったはず。
新鮮な魚介類。
食べるのがとても楽しみである。
「ーーー・・。」
浮かれていた私は気付かなかった。
アディライトの顔が曇り、1人瞳が伏せられた事に。
その胸の内を知るのは、数日後。
私達のメンバーがモルベルト国の迷宮攻略を済ませた後の事だった。
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