第3話

[タッタッタッタ…]

(あ!そういえば今日から女の子として学校へ行くんだった…)

正直言って気は乗らない。

だけど、小百合達にもバレたなら仕方ない。

(確か、校長室へ行かなくちゃいけないんだったけ?)

[コンコン]

「失礼します」

「やぁ。おはよう」

「おはようございます。校長先生」

この、ちょっぴりハゲた先生が校長。

「夕霧さん。」

「今日から転校生として学校生活を送るということであっていますか?」

「はい」

覚悟を決めなくては。

「名前はそのままで、性別だけ変わるということですね」

「はい」

「では、始業式が終わるまでここで待っていてください」

「はい」

しばらく(結構時間経った)待っていたら担任の先生と校長先生が戻って来た。

「零くん…じゃなくて零ちゃん」

「先生…」

「今日からまた頑張りましょう!」

「はい」

「じゃぁ、いきましょうか♪」

[トコトコトコトコ……]

[ガラガラガラッ]

「おはようございます」

『おはようございます』

「今日から、新しいお友達が来ます。」

『誰だろ…』

『どこどこ!♪』

「じゃあ、夕霧さん。入ってきて下さい」

『夕霧?』

『夕霧って零くんじゃないの?』

「おはようございます」

『‼︎零くんじゃないの⁈』

「自己紹介してくれる?」

「私の名前は夕霧零です。」

『零⁈』

「は、はい…」

「えっと…あぁ!このクラスにいた、同名の男の子ですね」

知らないように演じなければいけない。

「私は彼ではありません」

「だって私は女ですので」

私は女だ……女。

「でも、見間違えるほど似ているんですね」

「その零くんと」

[ザワザワッ]

「先生ー」

「?どうかしましたか?雄太くん」

「じゃあ零くんの方は?」

「零くんは…転校してしまいました」

[ザワザワ…]

『転校?』

『お別れも無しに?』

『零くん好きだったのにー』

「とりあえず、話はこれまで!」

「零ちゃんは…雄太くんの隣の席に座ってね」

「は~い」

[トットット…]

「よろしく、雄太」

「…よろしく、零」

…こいつには悪いことしたな…

こいつに怪しまれないように零くんを演じよう。

こいつ

雄太だけにしとこ…

[キーンコーンカーンコーン…]

「ねぇねぇ!零ちゃん」

「?えーと…」

「あっ!私は沙百合だよ!」

「よろしく、沙百合」

「それよりもさ!零ちゃんって零くんとめっちゃ似てるよね!」

[確かに…]

[零くんと同じ髪の色だもんね」

[目は?どうなんだろ」

[気になるね〜」

「そんなに似てるんだ〜。私と零くん」

(!雄太が帰ってしまう)

「じゃあ、帰るから…」

「そう!じゃあまた明日〜」

手だけ振って帰った。

(雄太どこだ?)




〜あとがき〜

最近ずっと書くのが遅くなっていますな。

すみません。

思いついたら書くようにしてるんですが案外思い浮かばなくて…

まあまだまだ書き続けようとは思っているので応援よろしくお願いします。

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