情報文化論その9.クリスマスケーキ

クリスマスケーキのトリヴィアをお送リスマス。


・クリスマスにケーキを食べる風習:日本では1920年頃に始まった。


・日本ではクリスマスケーキをクリスマスイブの晩に食べるが、教会歴では24日

 の日没からがクリスマスなので、あながち間違いとも言えない。


・クリスマスケーキの派手なデコレーション…海外では一般的ではない。

 砂糖菓子のサンタやツリー等のトッピングは日本の不二家が始めた。

           

・クリスマスケーキにロウソクを立てるのは日本と韓国だけ。

 何故クリスマスケーキにはロウソクを立てないのか。理由は以下の三つである。

  その1:キリスト教的にクリスマス(降誕祭)=イエス様の誕生日ではない。

      従ってクリスマスケーキはバースディケーキではない。

  その2:強いてクリスマスがイエス様の誕生日として、

      ローソクの本数(2000本以上)をそろえることが一般家庭では

      事実上不可能。大ローソク2本+小ローソク21本(2020年の場合。

      満年齢)では貧乏くさくてイエス様に失礼である。220歳と間違う可

      能性もある。

  その3:ローソクの灯を吹き消す方がいらっしゃらない。皆のかたわら

      常にいらっしゃるという説もあるが、ローソクの灯を吹き消して下さ

      るとは思えない。


 ・M家では12月25日を「マリー・アントワネットの日」としている。

 「パンがないのなら(24日に食べ残した)ケーキを食べればいいじゃないの」

 

以上、クリスマスを契機ケーキとした景気ケーキの好い話でした。


因みに各国のクリスマスケーキは

フィンランド:ヨウルトルットゥ(Joulutortut)

フランス:ビュッシュ・ド・ノエル (bûche de Noël)

イングランド:クリスマスプディング (Christmas pudding)

ドイツ:ヴァイナハツシュトーレン(Weihnachtsstollen)

イタリア:パネットーネ (Panettone)

オーストリア:クグロフ(Gugelhupf、Kugelhopf)

ハンガリー:ベイグリ(Beigli)


ついでに、寒い冬をさらに寒くするクリスマスギャグもお送リスマス

・クリスマストリー:七面鳥のこと


・クリスマスりー:12月25日は釣り場が空いているので絶好の釣り日


・クリスマスツーリング:12月25日に自転車やバイクで遠乗りすること


・クリスマス・トゥ・リー:ビビアンさんとかジャネットさんとかブルースさん*

 とかに捧げるクリスマス。


・サンダークロス:サンタさんが敵(デビルみたいな奴)と闘う時使う必殺技。

 ウルトラマンのスペシウム光線みたいなもの。


栗済クリスます:デコレーションケーキが売り切れていた場合、代わりに売れ残ってい

 たモンブランとかマロングラッセで済ますこと。それも買えなかった場合は天津

 甘栗とか正月用の栗金時を買って帰り、「くり」スマスだから…とか言って誤魔

 化す。


・クーリースマス:苦力クーリーたちのクリスマス。


・カリスマス:普通の人々を引きつけ感銘を与える性質をもつ人(charisma)たち

 のクリスマス。


・くれ酢升:量り売りのビネガーを買う時にいう言葉。

 一升いっしょう千円くらいか。


*ヴィヴィアン・リー Vivien Leigh, Lady Olivier、1913- 1967、英国の女優。

 1939年の映画『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラ役で有名。

*ジャネット・リー Janet Leigh、1927 - 2004、アメリカの女優。

 1960年の映画『サイコ』でゴールデングローブ賞助演女優賞受賞。

*ブルース・リー 李小龍 Bruce Lee、1940 - 1973、香港の俳優。

 カンフー映画のブームをつくった。

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