本歌取り「なかなかなかないほととぎす」

ギャグセンスを鍛える方法のひとつに本歌取がある

・なかぬなら殺してしまへほととぎす (織田信長)

・なかずともなかして見せふほととぎす (豊臣秀吉)

・なかぬならなくまで待てよほととぎす (徳川家康)

 以上は戦国三武将の性格を的確に表した川柳として有名である。


・なかぬならそれでいいじゃんほととぎす(織田信成が詠んだ歌らしい)


・なかぬなら悩みを聴こうほととぎす(カウンセラー)


・なかぬなら誰かにあげるほととぎす(不要物を無理矢理人にあげて処分する人)


・なかぬなら今すぐ解雇ほととぎす(ブラック企業の経営者)


・ナかぬなら笑ってごらんほととぎす(鳴くと泣くを混同している人)


・なかずともお金は払う ほととぎす(気前のよい観客)


・なかぬならお金を返せほととぎす(気前のよくない観客)


・なかぬなら契約違反だほととぎす(芸能プロダクションの経営者)


・なかぬなら踊ってみてよほととぎす(他の可能性に賭ける人)


・なかぬなら私がなこうほととぎす(出たがりの人)


・なかぬならマイクを渡せほととぎす(カラオケオタク)


・なかぬなら一緒になこうほととぎす(仲間意識の強い人)


・なかぬならしょうがないなあほととぎす(諦めのいい人)


・なかぬなら発声練習ほととぎす(ボイストレーナー)


・なかぬなら手術をしようほととぎす(外科医)


・なかぬなら薬をのみな ほととぎす(内科医)


・なかの なら新宿の次 ほととぎす(中央線に詳しい人)


・なかぬなら逮捕しちゃうぞほととぎす(警官)


*肥前(長崎県)平戸藩主松浦静山(1760-1841)の随筆『甲子夜話かっしやわ』より。

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