文学理論その5.「デスノート」テクスト分析

 映画『狼よさらば(原題Death Wish)1974年』やテレビドラマ『必殺仕事人』は、個人または私的な集団が勝手に犯罪者を断罪だんざいする illegal justice(不法正義ふほうせいぎ)をテーマとしている。このテーマを『秘密のアッコちゃん』や『ドラえもん』のように鏡や未来ノートといった願望実現アイテムを軸に展開した物語が『デスノート』(作:大場つぐみ)である。『デスノート』は、illegal justice+願望実現アイテム、i.e.『必殺仕事人』+『ドラえもん』という構造をもつ。テーマ或いは軸となるアイテムの機能を変えるだけで様々な物語を創出できる。作家希望の方はお試しあれ。


・ですノート:文章を常体じょうたい(だ、である)で書いても40秒後に自動的に敬体けいたい

 (です、ます)にしてくれるお節介なノート。e.g.ノートである→ノートです。


・ノートです:普通のノートです。何を書いても何も起こりません


・デスノットDeath Not:名前を書かれても生きてます


・ねずノート:名前を書かれた者には徹夜仕事が待っているという恐ろしいノート


・どエスノート:逆は どエムノート


・出ずノート:名前を書かれた者は引きこもりになる。


・ドスノート:名前を書かれた者は京都弁で話すようになる。

  e.g.「ノートです」→「ノートどす」

  または凄みドスの利いた口調で話すようになる。

  e.g.「ノートですよ」→「ノートじゃちゅうとるやろが、ボケ!」


・デブノート:名前を書かれた者はダイエットを諦めてしまう。


・デクノート:名前を書かれた者は操り人形(木偶でく)になる。


・デカノート:警察手帳のこと。またはA2サイズくらいの無駄に大きいノート。


・デキノート:完成したノート、或いはよくできたノート。

  または勝敗が事前に決まっているレースの段取りを書くノート。


・デジノート:アナログで書かれていないノート。


・セズノート:何を書いても何も起こらないノート。何もしないノート


・ゲスノート:名前が書かれた者は心が卑しくなり不倫とかしてしまう。


・エズノート:イラストを描くためのノート。絵図ノート。


・エズノート:名前が書かれた者は何もゲットできなくなる。得ずノート。



*不法正義をテーマとした映画、TVドラマなど。

・『狼よさらば(原題Death Wish)』1974年の映画。

 主演はチャールズ・ブロンソン、監督はマイケル・ウィナー。

・『デス・ウィッシュ(原題Death Wish)』2018年の映画。

 主演はブルース・ウィリス、監督はイーライ・ロス。

 『狼よさらば』のリメーク版だがストーリーも設定も大幅に変更されている。

・『ダーティハリー2(原題 Magnum Force)』1973年の映画。 

 主演クリント・イーストウッド。監督テッド・ポスト。

・『必殺仕事人』1979年のTVドラマ。朝日放送。松竹作品。

・『デクスター警察官は殺人鬼( 原題:Dexter)』2006年のTVドラマ。

 マイケル・ホール主演 

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