第3話
「おはよう!今大丈夫?」
山下智春 Lv1
HP : 98/98
MP : 158/158
攻撃 : 81
防御 : 102
体力 : 108
速さ : 98
賢さ : 138
能力 ネクロマンサー
これといって特徴のないステータスだが特徴をあげるとすれば2つ、ネクロマンサーという能力に豊富な最大MPの総量についてである_。
「せっかくだけど移動しない?修行でさ!」
特にタイプとかではないが、恐らく強くなる必要があることを感じとったであろう少年。
大広間の端で召喚された勇者達を観察しながら思ったのは、”恐らくは勝てない_。という能力主義でありながらもあまりにも存在が矮小すぎる予感がする_。
文句こそ特に言われなかったにせよ、恐らくはむこうの世界では騙されてた上にそれがバレて迫害されて牢屋への追放。
引き際の態度はメソメソした雰囲気を感じたものの、実際両想いだと思っていたんだろう女やその他全員の裏切りを受けてなおあの態度ならまだ及第点をあげていい。
戦争や争いのなかに身を置く傍ら、裏切りや環境的なものの残酷さというものは身に染みてわかっているつもりだ。
女神様が打ってでるつもりなんかはないだろうが、こちら王国も諸外国に武力で差をつけられている現状の補填を勇者側に託してあるわけで、
ステータスの振りもそこそこ悪くなく、明らかに努力しない努力をしているであろう与那覇愛や勇者の予感を漂わせる少年の相手をしてもいいものの、
彼等のリアクションから察せられる、恐らくこの少年の能力ネクロマンサーの発現が将来的にかどうかはわからないが、彼の復讐したいという強い想いに呼応したものだとするのであれば、のちほど検査を受けた山野拓真とかを悪くいうつもりはないものの、強い意志を持つ上に同じ魔術師同士という縁もある。ルックス的にも断然肩を持つならこちらのほうかな_。
ーーーーーーーーー
わりと10分くらいか?あっという間に迎えがきたわけだが、
今俺は座っているわけだが、手枷がつけられているためとても窮屈で動きにくい状態であるため鍵だけでもいち早く開けてほしいものだが、
漂う強者の雰囲気は間違いなくついていって問題のない背中のようにみえる。
「少なくとも薬物漬けとかじゃないでしょ?」
急に移動することもそうだが、美人だとか抜かしても一度は確認しておくべきである。効果があるかどうかわからないまでもの話_
「ふつうに鍵持ってないけど上行こうむこうはしばらく動かないだろうからさ」
牢屋のなかに入ってきてごく自然な形で俺のことを立たせにかかる。
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