第2話
ー智春追放後〜ーーー
(ふつうに悪いけど、主人公じゃない前に呪われた家庭を恨んでほしい。)
ふつうに俺からみたらどこも悪くないただの良い奴だったわけだが、そもそも産まれた地点が悪すぎる。
周りが足しか引っ張らん前にせめて内地に生まれ育っていれば色んな考えの人がいてなんとなく救われていたのにと思うが、正直今は恐ろしさ3割、可哀想さ3割、面白さ1割くらいに感じたところで女神から声がかかる。
「とりあえず、これでひとまず大丈夫ですか?」
正直なところ智春の追放はやり過ぎの前に一度謝っておけばこの状況なんだからいくらでもーーーーー。
「ふつうにさ、やり過ぎだったと思わん?」
友利健人_、面長の老け顔でおじさんというあだ名で面白い人の立ち位置を抑えている奴だが、智春とは3年間同じクラスで同じ塾。
3年間後ろの席順で、最初の印象こそ無知な最悪な奴だと思っていたため迫害しようと考えていたが、塾にはじめてきたときに敵なのに真っ先に歓迎したりなど、智春のシャイだが人懐っこい性格だったりなど、性格上醜い部分のほうが多かった智春だったが仲良くするにつれ最終的に本当に仕方のない可哀想な奴くらいに印象も変更され、
接し方も平良千佳のことに関してなど内緒なことは多いものの気軽に話せる間柄裏で仲良くする係としてしっかり機能していたため、時折見下すような態度をとったりすることもあったりしたことから距離感的にいえば与那覇愛のほうが近かったと思われるものの、こんな出方をされては流れでイジメを敢行していた奴等からしたらそこまで肩を持ちにくく一瞬気まずい空気が流れる。
「ふつうにさ、話は終わって検査からしたほうがいいですか?」
武が場の雰囲気を気にして女神相手への返答をするものの、嘘をつき続けていたとはいえ仲良くしてたこちらからしたら文句がいいたくなる気持ちはわかる。
ふつうに智春には謝っておいて、人間関係でサッカー部を追い出されたからだと思うが元(もと)がそれなりによくてもっと良くなっていく可能性があったものの、顔に肉がついていて素材の良さがなくなっていることとか家族に騙されて手元に金がない点だったりなど、そういうのが沢山あったという話をやれば仲直りできたと思う_。
勿論どこまで話していいかわからないうえに、注意が必要なわけだが…。
(ふつうに全員で生きる道探してほしいけど。)
とりあえず智春の人生は内容がグロすぎるの前に、親が本当にクズ過ぎたと思うんだが、実際この問題どう隠すかというよりも、本当になにも話さず封印するつもりなのかなど話していいのかわからないことだらけのなか__。。
「「「とりあえずこの問題おいて置いとこう!」」」
ほかにも声をだしたように見えたが、野球部の猿のような男、山野拓真の声のほうがやや先に通っただろうか…。
「俺から先にやりたい!!!」
ルックスに限らず狡猾で縄張り意識が高いところが似ていることを自覚しているため、印象付け含めてボス猿だと言っていた訳だが、そんな山野拓真が宮里武の会話に割り込むかたちでステータス検査を行う。
山野拓真 Lv1
HP : 84/84
MP : 76/76
攻撃 : 118
防御 : 102
体力 : 120
速さ : 115
賢さ : 118
能力 盗っ人
(うん、まー智春とはそんなに変わらないな。)
手をあげて1人女神に近づいていくあいつをみんながどう思ったかは不明だが、変に裏切るとかがないほうがいい。
このクラス智春がいたため男女共に仲良かったわけだが、自己中というかエゴの塊というか
内心何考えているかわからなかったり後から謝ればたいていのことは許されることをわかっている奴が多いため要注意な人物は多いわけだが山野は複数名いるなかでも筆頭で、
人生自分のことだけ考えている自己中な奴だけが勝つと思うと言ってはばからないコイツにこの能力、詳細はわからないまでも恐らくはステータスを盗む系の類だろう。
能力判定こそCと低かったのかもわからない位置にあるものの、頼むから暴れんでほしい!
皆で協力して学校に帰りたいの前に、誰か死ぬのは仕方ないとして裏切られて死にたくない_!
普段誰にも恨まれることなく過ごしてきた訳だが、会話をまわす立ち位置に居たこともあって身の危険が危なくなる可能性もある。
できればこういうとき皆の注目を引いてくれる智春がいれば皆智春のことを考えるため裏切る余裕少なくて平和そうなんて冗談を与那覇愛とはメールで言い合ったりもしていたが、とてもそんな空気ではない。
次に向かった武も含めて何となく男子が並びはじめる流れに女子も入っていく。
(頼むから大哲が勇者であってくれ。)
幼稚園の頃から仲良くしてる幼馴染で、学力と人望に優れたスポーツマン。
周りと何となく会話しながら盛りあがれる今の雰囲気を大事にしながら生きていけたらいいのに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます