無理矢理呼ばれたのに扱いが酷すぎるので反撃します

クラスに1人は居たインキャ

第1話

俺は今、、独房の中に1人幽閉されている。


名前は山下智春(やましたともはる)

4人家族の長男として生まれ、

つい1時間ほど前までは高校入試を目前に

控えた中学3年(15歳)として、とある学校に通うそこら辺にいる普通の学生だった。


周囲より貧乏すぎたり、過去のいじめによって肩身の狭い生活を送っていたものの、世間的にちょっとだけ浮いた学校生活を送るヤンキーのような人間とも仲良くしてるでそのときはなんの問題もないと思っていた学生生活だったが、ひとたび異世界の扉が開いたことによって二度と元に戻ることのない異世界生活がはじまることを知る…。




ーーーーーーー



(そういうことだからそうなんだろうな…。)


俺は今1人で魔力を封じる手錠をかけられて独房のなかにいる…。


理由は俺の頭を冷やすことと、場の状況の雰囲気が落ち着くのを待つためだが、何があったかといえばクラスの皆から追い出されたのだ。


仲良くしてたと思ったのに。


ちょくちょく目があうし、毎日俺の席のほうまで話しかけてきただけでなく、2年のときには勇気をだして殴られている俺を庇ってくれたりもしたし、学校を休んだ翌日にも声をかけてくれたりして、てっきり両想いだと思いこんでいた女の子は


「すいませんけど、まずふつうに存在が穢らわしいので一緒にさせないでくださいませんか?」



最初のほうこそ優しいものの言い方だったものの、彼女(与那覇愛)の最初の発言から空気は一変し、誰かを追放しようとする彼女となんとなくその場をいさめようとする男子数名の意見が飛びかったものの、


最初のやりとりの時点から俺のことかもと思っていた俺の直感は正しく、なんとなく雰囲気を変える目的もあったのだろう。この際ネタバレをしておいたほうがいいと武がわって入ってくれたこと

には感謝しかない。


(性格悪い奴だったけど、憎めなかったよお前の事。)


ふつうにこの2年間手酷いいじめにも仮病を駆使しながらも目標の学校に合格できる範囲の学力と成績を維持しながら頑張ってきてようやくそれなりに楽しくやれるクラスに辿りついたと思っていたのだが、結果として単純にそれはただの幻想でしかなかったようだ。



結局クラス全員の前で気持ち悪いと非難され、

この場に誰も俺の味方がいないことが雰囲気上察せられたなか、武の介入のおかげでよく目があう上になんとなく両想いだと思っていた女の子(平良千佳)にも謝られてしまった。


すべては演技だったらしい。


今の話で俺のことを浮気性の奴と思った奴がいたかもしれないが、殴られている俺を身をていして庇ってくれたり学校を休んだ日には心配してくれたりで、3年にあがってからは俺が本を読んでいてもほぼ毎日話しかけにきてくれていた。與那覇愛と


同じ小学校のときには接点がなくほとんど絡むことがなかったが、中学にあがってからは1年から3年の夏に塾を変える3年の夏まで名実ともに塾のCクラスで1番の美少女だったうえに、今年の理科の授業中、グループで話すときなんとなく2人で会話をしてることが多いと言われていたりした女の子。平良千佳


ほかにも仲が良く可愛い女子は何人かいたし、告白まがいのことをしてきたたぬき顔で長身のアイドル級美少女の大嶺梨乃がいたまでも、最終的に俺はこの2人が選べないくらい2人が同じくらい大好きだったわけだが。。



数時間後、思い返せば前者の与那覇愛のほうはもう1つの塾のボス猿兼俺とは別の小学校の顔役としてかなり支持されていたわけだが、まあまあ可愛く小柄で明るい感じが売りの相棒の黒ギャルの宮城あいみと行動していることが多かったわけだが、暇潰し目的で話しかけるのもそうだが、毎日話しかけることを日課にしている話は本当のことだったのだろう。


それに、喧嘩に関しても小学校のときに教育上、人に殴られたとき殴り返したら自分も相手と同じ立場になるということで、いじめられているのにも関わらず殴られても自分も同じく悪い奴とされるのが嫌で殴り返さないのが当たり前になっていた俺が、中学にあがって同じクラスにいたいじめっ子のヤマダにプロレス技をかけられる毎日など過ごしていたからだろう。2年になっても相手が変わるだけで、全然反撃もできずにただひたすら苦しく家族に迷惑がかからないのなら包丁を突き刺してそいつをぶっ殺してやりたい。


そんなことを考えながらクラスの全員に見下される人生を送っていた俺は敵の愛想にぬか喜びをしている非常に哀れで可哀想な生き物。


「普通友達いなくていつも虐められているような人好きになるような人いないよ。たまに大勢の前で泣くし」


大嶺梨乃に感謝したほうがいいって話だったはずだけど、実際ここまで全ての人間が敵で馬鹿にされていたとはな…。


(実際ふつうに転校したかったけど、、)


地理に疎かったためその中学が具体的にどこにあるかはわからなかったが、ちょっと先に住んでる従兄弟が通っていて小学校のときの同級生の約半分が通う学校があったため母親にはそれなりに相談をしていたわけだが自転車で移動したい案などは却下され、行きたければ明らかに昭和の色が強い祖父母の家に頭下げて迷惑をかけに行けという。


学校側からは終始転校を勧められていたもののグルだったんだろうな……。



はやく家を出たいと思っていたし、昔は異世界に行きたいなんてことは考えたこともあったが、俺が夢みた光の勇者の師匠はいないし、森で修行することもなく今はこうやって1人で魔力を封じられたうえに独房で1人ボッチである。


(翔太とか様子見にくるのかな…。)


上間翔太、よく一緒に遊んでたイケメンだけど小柄で気が強い雰囲気のヤンキーみたいな奴で俺らの学校で万引きをするのは普通のことだったが(らしい?)タバコを吸うやつは珍しく、

あと1人一緒によく居たタケルのほうが万引きのほうはヤバかったものの、3年の授業中にそのときサッカーの授業のときだけだが実際目の前でタバコを吸われるくらいには仲良かった。


万引きもタバコも勧められても強制されるようなこともなく、気の良い奴だと思っていたがあれも1つの話の種というか観察対象の1人でしかなかったんだろう。万引きしたオイルで火拳のエ◯スの真似をやったり、よくわからん清涼剤で雪を降らせて映画の真似をしてみたりとか色々アホなことをした思い出があったりもしたが、実際俺は一緒にいて面白い人間だったかといえば微妙だったと思うし、実際あいつ等は早いうちからケータイを使って掲示板等で会話したりなどしていた。


(平良千佳をとらんでほしいだったか?)


クラスで翔太以外に実際遊ぶような奴はいなかったが、今年のクラスは翔太のほかにも絡むやつは日常的に多かったと思うし、塾で同じクラスだったやつが多かったこともあったと思うが、なんとなく人が人を繋げるような感じで良い人間関係が築けているようなクラスというのは俺の間違った認識でしかなく、何となく女子が集まって話しかけにくるのも俺の対応をみて勉強しているふりだったっけか。


翔太がなんとなく嫉妬して怒るフリをする演技に対し、好きな人が2人いたこともあって何となくビビって遠慮していたし、


何となくもてはやされて勝手に運命を感じていたが、深く考えてみると実際本当に恋仲として仲良かったのはもっと別の奴だったんだろうな。


なんとなく当て馬というかバカにされていたのだろうが、さすがにチカラが無いため復讐なんかできない訳もない…。


チカラさえあればおそら


(思わず前世の謎が解けてしまったか…。。)


親もなんとなく部活のときに仲良くしてた周りの

親とかに気を使っている雰囲気をだしていたの前に、そもそもどこかの段階からは明確に敵だったんだろう。


俺が死んだり結婚できなくても問題ないとはよくいったがほんとに実現にむかっていたとはな。



そこそこの広さがあるものの、真っ暗な部屋で1人仲良しだと思っていたクラスメイトが誰もくることがなさそうな未来を感じながら_。

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