『油田戦隊オイルダラー/ピンクマーガリン』ケンヤ=ペトロリアム


・外見


身長199cm体重88kg

ピンク色のほぼ円形のつるりとしたフルフェイスメットを被っていて素顔は見えないが、目の部分のバイザー越しに狂気の眼差しを見ることができる。

中身は金髪碧眼のナイスガイ、体の方も鍛え抜かれており、無駄なく引き締まった筋肉がピンク色のぴっちりスーツに浮き出ている。

スーツには白色の線でマークなりが描かれているが、立体的にはこれと言って突起部分がなく、腰のベルトにガンホルダー、それとその下にビリビリに破けていながらまだ張り付いているミニスカートの残骸以外はほぼスタイル通り。


・経歴


その世界では、毎年現れる人類の敵に対し、過去に与えられた聖遺物を色をコードネームとする五人組、通称『戦隊』に代々継承させてきた。

子供のころから戦隊になることを夢見てきたケンヤは、努力の末に次期戦隊候補として歴代でも最優秀の成績を収め、内定を果たす。

誰もがリーダーであるレッド、最悪でもサブリーダーのブラックになるだろうと期待する中、あてがわれたのは代々女性が務めてきたピンク色の『ピンクマーガリン』だった。

内情としては昨今のポリコレに配慮しこれまでずっと男性が務めてきたレッドを女性に与え、逆に女性が務めてきたピンクを男性に、との政治的パフォーマンスだった。

それでも腐らず務めてきたが、感情的で深く考えずに周囲を振り回す『レッドバター』に信仰する宗教だけで選ばれた『グリーンオリーブ』、普通に麻薬所持で逮捕された『ブラックセサミ』、ボロボロのメンバーにより戦績は最悪、挙句にガチホモだった『イエローラード』との熱愛を噂され、それはそれで話題になるとホモ化を命じられて絶望、静かに発狂した。

表向きは従順な振りをしながらも裏では敵組織『バーベジタリアン』と内通し、八百長による奇跡の勝利を演出、そして来る『わかめ増殖大作戦』にて終に正体を現し、敵味方の予測をはるかに上回る大発生を引き起こすことで人類を絶滅にまで追いやった。


・性格


ふざけた言動、眼立ちたがり屋でバトルマニア、相手を打ち負かし、派手に殺すことで自身の勝ちを見せつけ、満足する。その際には卑怯卑劣を最上として用いる。また長い間、裏切り者として演技をしてきた反動で今は嘘を嫌っている。

男尊女卑であり、同性愛者嫌悪を公言し、実行もしている。また宗教や心情と言ったデリケートな部分も迷わず踏みつける。

確実に狂気に呑まれておきながらも冷静な知性も併せ持ち、悪ふざけとした言いようのない大悪事を冷静に淡々とこなしている。


・聖遺物


『始炎』

赤色に白色の輝きを加えている炎。神が人に与えた最初の炎であり、水中や真空状態であっても決して消えることがない。

燃え広がることはあるが一定以上は通常の炎であり、聖遺物の炎は一定量を超えない。

神の炎なので魔法などの属性も付属され、見るものが見ればかなりの価値があるとわかる。

人の領域『始炎ポット』

専用の炉に詰め込み、圧縮することで永久機関のエネルギー源となる。下記の巨大ロボの動力源として用いられている。

神の領域『始炎回帰/ナパームモード』

炉から解放することで発動。全身に炎を集めて纏い、力とする。

圧倒的な身体能力に炎を圧縮したビームなど戦闘能力が跳ね上がるが、高熱に耐えられる時間は短く、約一分で焼け死ぬ。


・能力


基本的な能力はどれも高く、これまでの訓練で応用力も鍛えている。格闘術はマーシャルアーツにナイフ術、どれも最短最速で急所を狙い、命を奪うのに特化している。

ぴっちりスーツの内部には特殊ジェルに満たされており、このジェルは耐火性能抜群で防熱にも秀でており、衝撃を受けると力を分散、同時に高質化するため物理攻撃も高い。ただ刃には比較的弱く、一か所に穴が開くとジェルが漏れ出てしまう。

一方で歪んだ精神から交渉事はほぼ不可能、脅迫すらできない。

『オイルガン』

長方形を組み合わせたピンク色の銃、始炎を動力としており、炎をビームにして飛ばすほか、モードチェンジでヒートサーベルにもなる。

『五体合体ガソリンオー改』

頭が赤、胸と腰が黒、足が緑で左手がピンク、右手が黄色の人型ロボット。

全長51m重量499tのいくつもの四角が組み合わさったデザインで、2000万馬力、背中のジェットパックで短距離ならば飛行も可能。パワーは高いものの、デザイン重視のため関節の駆動範囲が狭く、膝も上げられないため小回りが利かず、同サイズとの格闘戦は苦手。

本来なら五体のタンカーなどのロボが合体する複座式だったが、単座式にするために合体機能を撤廃、同時に武器や必殺技も失われている。


・戦闘方法


基本は巨大ロボのガソリンオーによる一方的な攻撃を好む。

純粋戦闘ができない場合でも冷静に分析、戦略を練り、最も効率的で最も残酷な勝利を目指す。

勝つことが至上であり、挑発に惑わされることはあっても目的を見失わない変な強さがある。


「さぁさぁおいでなさい薄汚い雌犬ちゃん、それにいかれた宗教狂いに、あとは単語すら言いたくないゴミどもも、楽しい楽しい敗北の時間だよ? ぼくちゃんよりも強いって思ってるならかかっておいでよ? 火葬はサービス♡サービス♡」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る