血塗れ司祭を拾っちゃったぁ〜by.闇

強力な魔素の障壁にご作動を起こすコンビニの探索機械。ナユタンに頼まれアクバの周辺や裏組織・関連貴族の屋敷などに探索ネズミを張り込ます闇。


退屈凌ぎに協力・張り込ました探索ネズミ。薬物を流していると思われる薬問屋の裏で探索ネズミが、激しく反応している。


「何がぁ〜引っ掛かったかな?美味しい者だといいなっ♪」最近の闇の食事は、アクバ周辺の悪意を持った者達の悪心を吸い取り尽くす作業を楽しんでいた。早くアクバやエリナを味わいたいが、養い子ロゼが、ケジメを付けた後にじっくり味わう楽しみにワクワクしながら、細かい前菜を楽しんでいた。


「みいっけた〜」今しがたふたりの男を刺し殺した暗殺者の前に立ち男の額に長い爪を差し込み・殺意・悪意などを吸い出し放り投げる。


「う〜ん…雑な味ね。物足りないわぁ…あれ…いゃだぁ〜まだ生きてるぅ。あはっ…イケメン…茜にあげよ」足元に倒れうめき声を上げる青年を軽々と小脇に抱え・次いでにと死体も回収した闇は、足元のレンガ道に沈み消えた。


ナユタンが、出演する音楽番組に出ていた男子ユニットグループの歌を観ながらどの子が、好みかで茜が、選んだカイと似ている。脇腹から血を流す青年を抱え自動ドアを開け来店した闇。


「あかねぇ〜イケメン持って来た。この前好みとか言ってた。カイに似たイケメンほらぁ〜見てよ」のんびりイートインで野宿するジノ達と明日からいよいよ町での宿泊が、続く前にとタブレット通信を交わしていたふたりは、脇腹から血を滴らせる青年をテーブルにトサリと置かれ絶句する。


慌てた花桜は、胸元で寝ていた。蛍を起こし先ずは、通信中のルセと爆睡してるロゼを迎えに行かせた。


「カイに似たイケメン〜見てよ〜」

「あんた馬鹿なの。ここはコンビニ・病院じゃないの。コ・ン・ビ・ニなの」「茜〜喧嘩して無いで手当てが…先っ。ごめんね後で作るから…茜ここを押さえて止血して…」血で張り付くシャツを切り裂き。まだ血が、滲み出る傷口に台布巾を強く押し付け止血をする。


「ルセ〜こっち早く」まだ起きたばかりでふらふらする蛍が、ロゼを抱いたルセを連れ戻って来た。焚き火などの後始末と荷物にロシナンテを連れて来る。ジノを迎えに再びふらふら上下しながら迎えに行く蛍。


血を拭い 青年の傷口を確認。早く治療を進めたいが、ロゼが目覚めず呼び掛け揺さぶり何とか寝惚けているロゼに治療をさせるものの「いたいの〜…いぃ〜…(。-ω-)zzz」と光の魔素を出す前に力尽きくたっ…と瞼を閉じていびきをかき出す。


「ロゼ起きて〜プリン食べよ。美味しいよ〜」揺すられプリンに反応するロゼだが、睡魔にはまだ勝てず再び寝てしまう。 「たべりゅぅ…ぷり…zzz」

無理やり起こされ愚図付きながらも何とか青年の傷を塞いだロゼ。


トイレの手洗い場で血を洗い落とし戻って来た茜は、ルセからぐず付くロゼを奪い取る様に抱き上げ。「あたしもぅ〜眠い。ロゼ一緒に寝んねしょうねぇ。後は任せた」とさっさとベッドへ行ってしまう。


はいよ〜おやすみと言った花桜の元に蛍が、戻って来て胸元に潜り込む。お疲れさんと胸元の蛍を労いランドリー入り口より帰って来たジノをお疲れさまと迎えた。


傷口は塞がったが、大量出血で意識が、朦朧としている。青年に水と痛み止めを飲ませ。今は安静に寝てと言うと「私の連れは…」「助かったのは、あなただけ。いまは休んで」頷き目を閉じる青年。「司祭か…治癒は終わった様だな。奥に運ぼう」「あたし古いシーツと汚れても良い寝具持って来る」奥からアキンドが、寝床の準備終わってますよ〜。血だらけでも後から洗えば、大丈夫ですよ〜と桃と手を振っている。ありがとうと言いジノとルセで青年を支え奥に運んで行く。


3人を見送り後ろに居る闇に聞く。「もう1人は、どうしたの?」「死んでたけど…回収して来た」闇が空間に手を入れ何かを探すのを制して花桜が、凄む。「ここには、絶対に出さないで…」指差す先には、床ロボ掃除隊が、おそ〜じ〜と血塗れた床やテーブルを拭き掃除していた。奥からジノが戻り、ルセと風呂に入って来ると言うので、花桜も血の付いた服を着替え・ 手を洗いに自室に向かう。


「まだ血の匂いがする…」手の平の匂いを嗅ぎアルコール入り濡れティッシュで念入りに手とテーブルを拭き掃除する花桜は、闇を睨み。


「次は〜血塗れの人は、絶対持ち込まないでください。ここはコンビニですよ。治療する場所じゃあ・ありません」床に正座させられ花桜の説教を聞いてる。闇は神妙な顔をしてるが、どこか嬉しげで気付いたジノが、花桜を押し止める。


「花桜…闇には、逆効果だ」「そんな事ありません…反省してます。もっと怒って〜」ニマニマする闇を見て不信感しか浮かばない3人は、話題を変えどうして殺人現場に行ったかを問い始める。来店音と共にナ闇が、現れ闇の隣で正座をする。


「探索蜘蛛を送った敵の拠点は、魔導術の守りが、強くて蜘蛛が、ご作動起こして使えないの〜せめて出入りを監視と思ってたけど、拠点が、薬商会で監視する人数も範囲も広くて悩んでいたら…闇が探索ネズミを出してくれて少しの魔導障壁なら侵入も出来るし〜いま本体が、バージョンアップ中で成るべく開発者には、こちらの動向を知られたく無くぇて〜くねくね」


「判ったからナユタンに戻って…闇がふたり。ム・カ・つくから」握りこぶしを出した花桜に殴ってと闇が、頭を下げる。ルセが、ロゼの光魔素を込めた指輪をしている手の平を軽く闇の頭に乗せる。悲鳴を上げナユタンの後ろ・正確には、投影床ロボの後ろに非難する闇。「少し耐性付いた?前なら逃げ帰ってたけど?」薄く黒い煙を燻らせる頭を擦りルセから離れ座り直しまだ無理〜と言う闇。


「あの男をどこで見付けた?」湯上りの缶ビールとスルメの会計を終え席に着くジノ。花桜は闇に駄目にされた薄焼きクッキーとポットのジンジャーティーを入れ直しルセにも進め・5者会議を始める。


エリナ側の動向を探って判っているのは、義父アクバの表と裏。表は貴族・司祭副の役職に付き・裏では暗殺に麻薬・毒薬販売に拉致などを請け負う裏組織の幹部であり大伝奉所の大司祭の座を狙って敵対する者を消していた。

その手は、王族にも伸びている。


「エリナの養父…アクバと関連する。薬問屋の裏口でぇ。探索ネズミが、悪意に強く反応したから行ってみたの〜そしたらふたりが、刺されて…これが側に落ちてた」細く畳まれたB5サイズの紙には、びっしりとこちらの文字が、書かれていたが、読めない花桜は、ジノに渡す。ジノとルセも自分の名前と少しの文字しか読めず捜査は、止まってしまった。


今は青年の回復待ちと話し合う中。「あたし読める〜」以外や闇が、手を上げたので後は、任せたとスーパーコンピューター那由多に丸投げする。


「タブレットに翻訳アプリが、あれば便利だねぇ」後日簡単な共通言語が、内蔵されていた。恐るべし異世界の神那由多。感想ジノ。





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