異世界・床屋茜開店準備
翌日朝食後に茜の店が、開店した。
店と行っても半坪程の移動床の床屋。
湯屋にスペースを取り店を準備すべくアキンドが、張り切っていたが、こちらで行商をしたいと希望する茜に那由多が、あれこれ調べ自走式のカット台を設計・仮想シミュレーションを茜と繰り返しこの度・床屋ちゃん1号が、誕生した。
半坪の台に床屋椅子を取り付け。視線避けを兼ねた風避けの棚にタオルの蒸し器とドライヤーなどの備品を備え付け開閉出来る屋根も付けた。
洗面台も欲しいが、設計面積不足で無理・髪洗いは、水場の近くで開店してから何とかしょうと考えが、まとまった。
そして初開店は、ランドリーの入り口前・お客さま第一号のジノが、緊張しながら床屋椅子に座る。
早々に自走台のストッパーを掛け忘れ床屋ちゃんが、滑り出すトラブルが、有ったが、今は座ったジノの頭皮の確認をしている。
スコープで拡大したジノの頭皮は、無惨に毟り取られた傷跡もあるものの所々薄ピンクの皮膚に毛根が、再生しており「蛍ぅ〜偉いねぇ。さすが神様」と茜に誉められ蛍は、ジノの前髪に止まりくるくる回って喜んでいる。
「少し刺激を与えて皮膚の再生を…やってみますか。その前に少し切り揃えてと」
頭皮確認を終え・まだらな髪の長さを揃えマッサージと伸びたヒゲの手入れをする前にどんなヒゲが、商人らしいかをナユタンが、画面でシミュレーション。
チョビヒゲで爆笑するふたり。
ナユタンがイタズラ心で、ベースの画像を花桜に変えた。ジノもチョビヒゲ花桜に吹き出し笑いが、止まらなくなる。
茜に変わった画像に皆が、頷きよくお似合いですと称賛する。
「ねぇねぇ…あたしってイケメン」
顎に手をやりポーズを取る茜。コスプレは、男性キャラが、多いのは、胸のせいだけでは無いと花桜は、確信した。
毛穴を広げる蒸しタオルを終え・いまジノは、顎に白い泡を塗られ茜にカミソリを当てられドキドキしている。
「ジノさ〜ん 少し肩の力抜いて」
他人から顔に刃物を当てられるのは、
心臓に悪い・力を抜けと言われるが、ついひじ掛けを握り締めてしまう。
近くで花桜が、ひッひッふぅ〜ひっひっふぅ〜と変な息継ぎをしている。
「ジノさんも一緒にひっひっふぅ〜はいご一緒に」茜も一緒にやり始め・蛍も呼吸に合わせてピカピカ。
自然と笑えていつの間にか肩の力が、抜けていた。その後も少しの緊張は、あったが、顔剃りを生業にしている茜の手際は、素早く顔剃りから拭き取りの蒸しタオル・ひんやりする化粧水で顔を叩きながらのマッサージは、癖になりそうだ。
さっぱりし茜の腕前を誉めそこから料金の話しになるが、茜の元居た店では、カット洗髪髭剃りで5000円 ・カットだけの、子供料金は3000円。
悩んだ結果市場調査となった。
移動床屋は、動作確認を続ける為しばらくジノが、協力する事になった。
夕飯後は、付きまとい男の情報が、取れたとハッカー少年なゆからの報告。
付きまといは、貴族にジノを珍しい転送魔法持ちの流民として売り渡しすでに前金を受け取っている男は、何としてもジノを捕まえたく焦っていた。
「なにそれ〜流民だって人でしょ。勝手に売り渡すなんて」ハイボール缶を片手にスルメを振り抗議をする茜。
「しばらく出ない方が、安全と言っても貴族にも顔ばれしてると面倒だね」
貴族の動向を探るなゆの言葉は、当たる事になる。
「まるっきり反対側の町に行って」
顔が知られているのが、面倒だ。
蛍の神力にも限界がある。
「移動ポイントをコンビニ全体から 何か小さいものに変えるとか。それだと蛍の神力の消耗も少なく」
それには蛍が、嫌とテーブルの上で激しくバウンド・コンビニありの蛍だった。結局問題解決は、明日へと持ち越した。蛍は何処へでもコンビニを連れ歩きたいらしい?
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