第5話 無華魔

「ふう・・・、なんとか倒せた・・・」


経験値と500ゴールドを貰った。


しかし、このまままた敵に遭遇するのは正直キツい・・・

一度町に戻って作戦を練ろう・・・


「おお、マナブよ。逃げ出してしまうとは情けない・・・」


「じゃかぁしい役立たずのブサイクが!!!」




町に戻りました。


当てもなく街を歩く。


何か良い方法はないものか・・・



そこへ、短髪で黒髪のいかにも元気っ子というタイプの女の子が道でうずくまって何かを探していた。

武闘家のように見える。


「イヤリング〜、あたしのイヤリングぅ〜」


どうやらイヤリングを落としたらしい。


自分の足元を見ると銀色に輝くイヤリングが落ちていた。


「これですか?探し物は?」


「あ!これこれ!ありがとうございます!

あ、その手に下げてるのはドラゴンキラーですね!?

前から欲しかったんだ〜」


俺はいいことを思いついた。


「君、このドラゴンキラーをあげる代わりに、俺達の仲間になってくれやしまいか?」


「え!ホント!くれるんですか!?なりますなります!

フゥー!やったーーーー!」


これで戦闘も少し楽になるかもしれない。

あとこの子かわいいから目の保養にもなる。

我ながら一石二鳥。


「おお、マナブよ、かつての勇者は1人で世界を救ったのですよ。

そんな小娘の戯言に付き合っている場合は・・・」


「じゃかぁしい!この嫉妬に狂った役立たずのブサイクが!!!」

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