第28話 ロボ、ロポロポ
限りある命を持った人間のように様々なもののツケを次代に回すこともできず、それらはすべて自分で解決しなければならなくなり、限りない時間の中、物事を万事万端、
「つまりさ、格段に優秀なロボが出てくると、彼らはさまざまな生物を研究して、これまで人間が成し遂げられなかった生物や人間の創造ということを、もしかすると遺伝子の開発から初めて、新生や不死に纏わる領域すべてを全うして成し遂げてしまうかもね。余談だけどさ、深海だったか熱水鉱床だったか不明なんだけど、どこかの生物が自分のDNAのリンの代わりにイオウを使っていたと聞いたことあるなあ。あれってホントだったのかなあ。
ロボを創造した筈の人間が、今後はその当のロボによってほかの生物ともども再創造されちゃうとでも言えばいいのかな。他にも人間たちの間の戦争を無くしたり、
「ウワウ、ウワウ。ウワウワ、ワウワウ。ウガウガ、バウワウ」
「そんな
老化防止のためのうまいやり方となるようなテロメア
「ワンワン、ウワン。ワンワン、ウワン」
「ほかにも不測の事態で死なないようにしたり、体の中にある悪者の何とかソームも全部きれいに片づけてくれるか、うまい具合にそれらをバランスさせて命を長持ちさせてくれたり、ガンにならないようにしてくれるとかさ。ついでにがん細胞ができるや
「ウワンワンワン、ウワワンワン」
まあ、人間にとっては
「ワーン、ワン」
「挙句には生き続けることに
「フガ」
「人間の自己意識の上では、いつかどこかの気力が充実した若い頃の自分がいわゆる自分なのではなく、最も古びた今の自分が自分そのものなのよ。だから、もしロボになるとすれば最終期の自分、つまりは古びて死ぬ寸前の
「ワン」
「あくまでも仮定の話だから、あなたが如何にこの世界に参加しているとは言っても、あなたは人間の事なんか心配しなくたって構わないのよ、ねえケンタウルシロ。でもあなた、火星や系外惑星への移住計画に参画させられちゃって、何だか
「クウン、クウーン、ワウワウ」
「でもさ、系外惑星って言っても当時は雲をつかむような話だった訳だし、人類やほかの動物たちが系内惑星へ行くのだって、いいえ月へ行くのでさえも一筋縄では行かなかったんだから。
「グウン、クヴン。ワウワウ」
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