Seg 46 カミノヨ作戦 -01-
人は、自分の理解を
例えば今。
何が起きたか理解できない。できないなりに、身の
通常ならばそんなところだ。
ところがここにいる者たちは、
それどころか、約二名はさらに理解を
「
「
氷の
「ひいゃぁああ!」
「待って待ってよ!」
「
「なんだ……人間か」
「ご、ごごめんなさいっ! ついクセで!」
「
「あ……」
言われて、ユウはシュン……とうなだれ、みっちゃんは思わず青年を
「おい、言い過ぎや――」
「相当アヤカシに
ユウは、ハッと顔を上げる。
「大変だったろ? ここではもうそんな心配いらないから、安心しなよ」
青年が、ユウを見下ろしてにっこり笑った。
「やあ、こんにちは。ご
◆ ◆ ◆
白衣を着た青年は、ミサギと同年代のように見えた。
どこか中性的な顔立ち。常に
短い
口には
目じりが少し
「いやあ、すごいね今の
青年が
「えと……
ユウが使う
本来ならアヤカシを消し飛ばす
青年は足元付近を見回し、部屋の隅に
「あーよかった、無事だ。はい、アヤカシの新しい資料」
言って、分厚い紙の束を取り出す。
「ミサギ君にもね」
総領寺とミサギ、それぞれの
「ひどいよフウガ君~。あ~んなつまんない会議に
「ああ、すまない。やることはやったし、
「ヒヒッ、お
青年はクルリと回ってミサギに笑いかける。
「ホント久しぶりだよミサギ君。いつぶり?」
「……さあ」
「確か、テエスケを直したのが半年前だったよね~? キミのおかげで
「それはよかった」
ミサギはふと
そして、興味しか
「君が
へぇ~、本物は初めてだけど、かわいいねぇ」
「か、かわ……っ!?」
「うん、うん……なるほどぉ……」
ひとりで何かを理解していく。
「あ、あの……ボクおとこ……」
「あーあー、いいのいいの。君の事は今のとこデータ全部持ってるから。ムネもタマもないんだろ?」
「む……った……っ!?」
物も言えない口をパクパクとして、思わずミサギを見た。
いや、見ない方がよかった。
表情はあくまで平静を
「うん、まあこんなもんか。あ、
「
こう見えて、
アスカはユウのつむじを指でくりくり
「ちなみに言えば、
「え? ええ!?」
「あー、
「さっきも言ったけど、実証実験は成功しているよ。まあ、ついさっき成功したというべきかな?
ミサギ君が
「お前も同じように消し去ってもいいんだけど?」
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