Seg 44 イヅナ〜魔法特務機関・飯綱動力監理院〜 -01-
イヅナの
ミサギと木戸が
おかげで、
着いてみれば、なんの
中に入れば、
今時
いたって
「やあ、やっと来たね」
バサバサと書類の束を
ユウにとっては初めての、ミサギには
ミサギよりも
黒のニットジャケットとベージュのチノパン、ベルトと
今がトレンドとニュースでも特集をしていたビジネスカジュアルをイメージしたのだろうが、正直なところ、
「なあなあこれ、いいだろー。
発言もデレデレとした
ユウは、
「
「そう言うなよ。君こそ、来るのが
あっけらかんと言い返され、ミサギは
「早く
けれど、
「仕方ないだろう。あいつらがアヤカシ案件を後回しにするから、
「……」
「ふぅむ……君が術にひっかかっちゃたのかなあ?」
言って、意地悪そうな
「……え?」
「
ゆっくりとミサギたちを
「……ボクのせいで
「君のせいじゃない」
「せやせや! 気にせんでええよ!」
「でも……!」
「謝罪ならこの男にさせよう」
ミサギは、ズカズカと
「ちょちょちょちょーい! ごめん! 泣かすつもりじゃなかったんだ!」
「だったら泣かさないでくださいよ。それに、
言って、
男はすまなそうに頭を
「すまなかったね。いや、ホントに悪気はなかったんだ。
それから居住まいを正し、にっこりと笑う。
「ようこそ、
「は、はい、よろしくお願いします……」
それが、みっちゃんのワイシャツだと気づいた者は、はたしていたのかどうか。そも、
「ユウ君、と
「はい……あの、どうしてボクの名前……?」
不思議そうに
「君の事は、業務上必要最低限の
総領寺は
「うちの
声は前方からしたはずなのに、
「?」
「あ、今度は先に
「!?」
その意味を知ったのは直後だった。
総領寺の手が挙がるのを
意図しての行動ではなかった。ただ、
「え? なんで急に?」
「ほぉ……やるなあ」
今度は手刀が
そしてユウの問いに答えはなく、本気で殺しにかかろうとするばかりだ。
しかし感情とは
「!?」
「ユウどん、すごいやん……!」
「え? えっ?」
「なんでボク
『こっちが聞きたいわっ!』
理由はわからないが、相手は本気だ。いくらケガをしても平気とはいえ限界だってある。
しかも、的確に急所を
油断すれば、
だがどうだ。
不思議がっていたユウの表情は、だんだんと
そんな
生きるか死ぬかの極限まで
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