Seg 40 個人情報保護法たちのディストレス -01-
ミサギが足をタンッと軽く
「
と、同時に女性の声が聞こえてきた。
決して声を張り上げているわけではない。しかし、
「……歌が聞こえる」
「正確には歌ではなく、アヤカシを
「コトダマ……って、あれミサギさんの声ぇ!?」
「ホントに……ミサギさんの声……?」
「はい」
くらくらと頭が
「口にした言葉を実現させる力です。古来より伝わる
「なんか、言の葉屋さんや
言の葉屋の
ついでに
「そういえば、ユウ様は
「?」
「
木戸はアヤカシを見る。
「それは、術の対象が
「
「
「え……それ無敵ってこと? え?」
ユウの顔が
「無敵ですね。
「そんなすごいことをサラリと……!?」
「理由の一つっちゅー事は、まだ何かあんのん?」
さっきからユウにポニーテールを
通常ならば、ミサギが「ウザい」と
「もう一つの理由というのが、その……代々
「ちすじ……」
「ユウどん、わかるか
急に先生のように語りだすみっちゃんに、ユウは
「い、意味くらい知ってるよ! ようは、ミサギさんはゴセンゾさまから血をもらって強いってことだろ!?」
「…………」
「……まあ、そんなところです」
ユウは、
「みっちゃん、その顔やだ。サングラス
ユウはみっちゃんの顔を
「ん? その代々
続く言葉の先は、木戸の指先で止められた。
「それは口になさらない方がよろしいかと」
「うっ……そうだった」
ユウは両手で口を
幸いにも術に集中してこちらの会話には気付いていないようだ。
ミサギの声は、アヤカシ二
てのひらに乗った花びらにミサギが息を
アヤカシたちは
風が花びらをアヤカシに
ラァーエェー……
「……ッギイィィイイイイ!」
サルのアヤカシが
少しの
犬のアヤカシはというと、本能からかサルよりも強い力を持っているのか、
「しつっこい」
ミサギはさらに花びらを手のひらへ乗せる。
すると、アヤカシの前足がようやく花びらとなって散り始めた。
ウォォオオオン
アヤカシの
「あっ!?」
アヤカシは、その
「
ミサギは、アヤカシが消えた場所を見つめ、周囲一帯を見て
そこは、二
「後始末か……一番
ミサギが口を開くと、先ほどとはまた
光はぽつりぽつりと消えていき、最後の一つが空へと
「……おやすみ」
ミサギがつぶやいた。
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