Seg 20 君であり君でなく -03-
「なにこれ!?」
青い文字が
「“
「ギャアアアア!」
ユウの姿に合わぬ悲鳴に、
「……さあ、次は
全身を赤く染めながら
「自ら
ユウの姿をした水人形たちは、
頭、心臓と、的確に急所を
「
……さあ、”
からかうように手をパチパチ鳴らすと、言葉通り
その
「“どんなに
「“だぁるまさんが、こーろんだ”」
再び
時が止まったかのように、
水人形どころか、辺り一帯動くものも音すらもなくなり、
「これで全部か……」
さて、どうやって門の中へ
ドゴォオオオン
「!?」
音だけでなく、
思わず背の方を見ると、再び
ユウであろうか。しかしそうだとして、これはとても子供の力で出せるとは思えない音と
思考を
静止していた水人形たちは、
「バケモノだ! そこから出しちゃダメだよっ!」
――自分自身を
しかし、
「やめてよ! でてこないでよ!」
「出てこいっ!」
「早く……早く出てこい!」
ガコン、と門が少し開いた。
その様子に、水人形たちは口々に
「どうして?」
「どうして出ようとするの!?」
「なんで?」
「なんでそんなことするの?」
「ないよね?」
「ボクは、ひつようないよね!」
次々と
「自分で自分を否定したら、生きづらいに決まってるだろ」
「こいつはここから進もうとしているのに……それを
ガラスのような、氷のような
「そんなこといったって! ここにいちゃいけないボクなんか、ひつようないだろっ!」
「……必要だよ……!」
門の向こう側で声がする。ユウだ。
※次回、残酷描写があります。苦手な方はご注意ください。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます