Seg 15 言葉綴りし者たち -02-
店の
言の葉屋は
「
あ
言の葉屋は「すまぬが一服するぞ」と言い、小さな
「あちちっ」
言の葉屋はチリチリと火のついた葉をキセルの火皿にふわっと
「さて」
吸い口から軽く吸い、少し
その一挙一動がとても風流で、ユウは
「
吸った
「はいっ! あの、ボク、
ことのあらましを身ぶり
時に言の葉屋が質問し、ユウは
「……なるほどのう……よう
ニッコリする言の葉屋に、ユウは照れる。
「えっと、あの……」
「よかろう。お前さんの力になろう」
立ち上がると、筆と
「
ユウは
「はい。タブレット用で筆タイプのペンは見たことありますが、本物は初めてです」
「そうであろそうであろ♪」
さらさらと何かを書き上げ、満足そうに
ほとんど一筆で書き上げられたそれは、文字のようだがミミズがのたくったようになっており、ユウには何が書いてあるかさっぱりだった。
「これは『
「コトオリ?」
「そう、『言葉を
よく意味が分かっていないユウが、何とも言えない顔をしていると、言の葉屋は軽くウィンクする。
「アタイの方が
その和紙を横に二回折りたたみ、もう一枚の紙を取り出して包んだ。
「この紙は
言いながら、器用に手早く
「おーい、
開いていた
「……呼んだ?」
低い声が
「仕事じゃぞい。ほれ、客は自分の目で確かめい」
「……わかった」
そういうと、
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