Seg 09 狭間の世界~ミラクルワンダーランド~ -04-
「お好きな調理を
初めて見る木戸の姿にとまどいつつも、空腹には
「あ……えと、じゃあボクもミサギさんと
頼んだオムレツは、一分と経たず目の前に差し出された。
早速席につき、合掌をする。
「なん、だこれっ! めっっ……ちゃうまいっ!」
卵は、スプーンですくえばふわっと軽く、口に入れるととろんと
満腹の
「ふぅ~……こんなに満足したご飯は初めてだ。
「ここの材料は厳選されてるからね~」
ミサギがユウの姿を見て満足そうに言う。
イメージに、「
「さて」
終わった朝食の後を木戸が片付け、それをユウが
ミサギは
「
「はい」
「ユウ様の
「結構なことだ」
家事とは
「さて、ユウ君。君にはしばらくこの
いつの間に移動したのか、木戸はミサギの
銀でできた、細かな植物の葉やつるなどの細工が美しく、アンティークによく用いられそうなウォード
それは、ユウの手のひらに
「わっ? き、消えた?」
「
「ご使用の際には、
「うわあ~……便利だなぁ」
「それから、これも」
ミサギは
「アヤカシ
「は、はい。ありがとうございます!」
受け取った石を、
「本題に入るけど、ヒスイーー君のお
手っ取り早い方法をとらせてもらうよ」
「手っ取り早い方法?」
「『
「あの……ヨミコとかマホウシって、何ですか?」
「え~……そこから?」
ミサギはめんどくさそうな顔をする。
「学校では習わないけど、都市伝説くらいにはきいたことないの?」
「全然」
「……まあ、あのヒスイにくっついていたんだから、まともな勉強と知識は期待できないか。でも
大きくため息をつくミサギだが、「あっ」と思い付いたように足元を見る。
「だったら説明しなくちゃだね」
ドンッ
ミサギは、軽く
「ぅぬあぁぁ!」
「わあ? みっちゃん?」
みっちゃんが天から降ってきた。
「あいたた……なんでいつも居場所わかんねん?」
しかし、みっちゃんの言うことなど聞く耳なし。
「ミシェル、話はわかってるね。この子に
「ミッサギど~ん、わいのことはみっちゃんてーー」
「わかった?」
ミサギが
その絶対零度の表情が許すのは、
「うぃっす!」
みっちゃんはサングラス
「二度目まして~やな」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます