Seg 08 狭間の世界~ミラクルワンダーランド~ -03-
「あ、あああのミサギ
「?
今度はユウの方が
「ふ、ふっつーに友人なんて! 天変地異もええとこやわ! あの……あのミサギ
「『
「ありえへ~ん!!」
頭を
「なんで!? ユウどんの
ものすごい言われようである。
「ミサギさんと
「すごいどころか未知の世界やで! ヌシ、
「……何が?」
「いくら
「マホウシ?」
ユウの頭上に疑問
いつの間にか、落下速度は
「何じゃ、おヌシ
「だ、だから勉強しにきたんじゃないかっ」
「あー、そうじゃったな」
みっちゃんは自分の額を軽く打ち、
「ならば!
ふんぞり返って大見得を切った。
「で……
「うぬ! それはな――」
――きたよ
ユウの頭の中で、そんな言葉がふとよぎる。
「え?」
気付くとそこは、ユウが
「何やってんの、ユウ君?」
ユウが目の前の光景にキョロキョロとしていると、ミサギが、ドアを開けて軽くノックしていた。
みっちゃんがいない。
みっちゃんが飛び出してきた
「早く
ミサギに言われて、
パジャマのままだ。
「あれっ? 確かに
「なにしてるの? あまりに
ミサギは木戸を連れて歩き、ユウはその後ろをついていった。
食堂へは、階段を降り左に曲がって
その中は全面カーペット張り、
「うわ……すごい……!」
ユウが
ふわっふわの白パンにデニッシュ、サクサクのクロワッサン、パンだけでも数種類あった。
飲み物は牛乳、オレンジジュースといった、ユウが飲みそうなものからコーヒーといったミサギが飲むものまで用意されており、その横にはミニコンロとフライパンがーー。
「!?」
ユウが見たのは、いつの間にかコックの姿をした木戸であった。
卵を片手で三つ持ち、ボウルへ器用に割り入れる。
そっとお皿に移された卵は、フワッと
「ありがとう」
当たり前のようにミサギが受け取り、食事の席につく。
「何しているんだい? 君も好きなものを食べていいんだよ」
「え?」
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