Seg 07 狭間の世界~ミラクルワンダーランド~ -02-
「いややわぁ~、そげん見つめんといて~。みっちゃん、
「……みっちゃんさんのサングラス、この落下でもずれないって、すごいですね」
わざと、『ボケ』でやってるであろう仕草に
「これは『そーゆー仕様』やねん♪ それに、みっちゃん『さん』やなんて他人
「
その間にもどんどん下へ落ちていく。
それは、
そして、もっと不思議なのが、そんな
もちろん、上を見上げてもそんなものはない。それは
そういえば、
もしかしたら、この
「あのー!」
「……なんじゃーい?」
返事が聞こえるのに多少の時間がかかっている。
それでも、
「……とても不思議な穴をひたすら落ちてますが、これはどこに続いているかみっちゃんは知ってますかー?」
「それはな、おヌシの心
ビシッとポーズを決めるみっちゃん。
しばらく
「その表情やめてっ!? スベらせたの
「みっちゃんには、『
「冷たい言葉が
「なんでそんなふざけた言い方ばっかしてるんですか?」
「あー……そりゃなんつーか、
「ファイトです」
「
何を
このまま落ちていったらどうなってしまうのだろう。
通常なら、着地すべき地面があるが、仮にあったとしても、この高さ、速さで落下すれば
では、地面がなかったら。
延々と落ち続けるだけで終わりがない。身動きが取れないうえに何かと
どちらにしても解決しないことは同じだった。
ユウがあれこれ
「なぁ、ユウどんはどうしてミサギ
「え?」
聞こえなかったのではない。
「ミサギ
「なんでって……」
答えようとして、少し考えた。アヤカシを呼び寄せる体質のことを話したところで、
アヤカシが
ユウは少し考えてから答えた。
「勉強です。ボクの
ありきたりな理由を
だが、みっちゃんを
――何かまずったかな
ユウは
「ゆ、ゆゆ……友人やと……!?」
「……?」
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