えっ？もふもふなのにスライムなの？！～可愛いスライムと行く異世界旅～

香る木の実の採取

　依頼を受けているから、明日は香る木の実を取りに行かなきゃね。

「あっ！　でも、明日は香る木の実の採取依頼を受けたから、明日はお出かけするよー！」

『わぁい、やったくま！』

『楽しみぴょん～！』

『がんばるぴよー！』

「ふふっ、みんな頼りにしてるね」

『任せるぱん！』

『任せるこん～！』

『ぼくもがんばるぺん！』

　みんなやる気満々なので、明日はお弁当を作ってピクニック気分で行って来よう。ジャムサンドと卵サンドのお弁当にしようかな。

　さて、そろそろお夕飯の準備をしようかな。今日はベーコンと海鮮を入れたパエリアとスープにしよう。材料を準備してどちらも煮ている間に、明日のお弁当の準備をしよう。

　ウインナーのベーコン巻き、卵焼き、ミニグラタンを作っておこう。

　作っていると、パエリアのとっても良い香りがして来た。みんなもソワソワして来たから、そろそろご飯の準備をしよう。

　とはいっても、さっき沢山試食したんだけどね。でも、きっとご飯は別だよね。ご飯の準備が出来たら、みんなをテーブルに乗せてあげて、ご飯を食べよう。

『美味しいぺんっ！』

『パエリア美味しいぴょんね！　ちょっとカリっとしてる所があるのも美味しいぴょん』

「うんうん、おこげの所も香ばしくて美味しいよね～」

　みんなで美味しく食べたら、お風呂に入ってブラッシングをしてもふもふタイム！

　今日はみんなと試食して楽しかったなぁ。でも、今度は鉄板を作って試作しなきゃね。お祭りまであんまり日にちがないけど、沢山楽しめるように頑張ろう。

　みんなをもふもふしておやすみなさい。

　朝起きて、みんなと一緒にご飯を食べて準備をしたら、みんなにはバングルのお部屋で遊んでて貰って、タルトを肩に乗せて東門へ行こう。

　東門で手続きをして貰い外に出ると、タルトがみんなを呼んできてくれた。みんな仲良くぽよんぽよん跳ねて東へ進んで行く。

　今日の香る木の実はどんな実なのか楽しみだなぁ。歩いて行くと、ひぃろが木の実を見つけたみたいだ。

『ハル、この先に木の実がありそうくまよ』

「わぁ、ひぃろ。ありがとう」

　みんなでわくわくしながら行ってみると、大きな木にネギが生ってる。

（ネ……ネギ？　なんで木になってるの！？）

　思わず絶句してしまったけれど、ちょっと落ち着こう。とりあえず、鑑定してみようか。

　香る木の実：地球のネギの見た目ですが、切って中身を出すと練りごまが入ってます。美味しく食べて下さいね。

「えぇぇぇぇぇ！？　ねりごまー！？」

『ぴょっ！？　ど、どうしたぴょん？』

「うっ、ごめんね。びっくりさせちゃったね」

『ハル、どうしたぺん？』

「う、うん。この香る木の実に私が欲しかった物が中に入っているらしくって……」

『ということは美味しいものぱんね！』

『おいしいものぴよー！』

『おいしいぺん？』

「うん、そのままじゃ食べないけれど、お料理したら美味しくなるよ～」

　そういうと、みんなは張り切って香る木の実を採ってくれるので、タルトと私でアイテムボックスに仕舞っていく。

　しかし、まさかゴマじゃなくて練りごまが出るとは思わなかった。相変わらず不思議植物が多いよね。でも、美味しい物が作れるのは嬉しいので、素直に感謝しておきます。ありがとうございます！

「ふふっ、沢山収穫出来たね～」

『ハル、似たような木がもう１本あるくまよ。そっちも行ってみるくま？』

「わぁ、行ってみたい！」

　ひぃろについて行くと、１０分くらい歩いた所にまた香る木の実の木があった。こっちにも沢山香る木の実が生っている。

「わぁ、また沢山あるね！　でも、こっちは何だか木の実が黒っぽい気がするよね？」

『そうぱんね。鑑定してみるくま？』

「あっ、そうだね」

　鑑定してみると、まさかの黒練りごまだった。

「わぁ、こっちは黒練りごまだよっ！！」

『おいしいぺん？』

「うん、どっちも美味しいんだよ～」

『がんばるぴよー！』

「みんなまたお願いします～」

　そういうと、みんなは楽しそうに木に登って行った。またタルトと私でアイテムボックスに仕舞っていくと、大量の白と黒の練りごまが収穫出来た。何を作ろうかとっても迷っちゃうね。

　黒練りごまがあるなら、黒ゴマ入りの餡であんまん作りたいなぁ。黒ゴマのお汁粉も美味しいよね～。

　白ごまはゴマダレに使えるし、胡麻和えも美味しいなぁ。

（ふふっ、お料理の幅が広がって嬉しいね）

『ふふっ、ハルが嬉しそうなのは嬉しいくまね』

「えへへ。だって新しい食材は楽しいんだよ～」

『ハルがお料理が上手だからぼく達は、いつも美味しいもの沢山食べられて幸せなのぱん』

「ふふっ、みんなが美味しく食べてくれるのも幸せなんだよ～」

　みんながにこにこになった所で、そろそろ飛ぶこたつを出してお昼ごはんにしよう。今日はサンドイッチのお弁当にしたから、とってもピクニック気分なんだよね。

　みんなで一緒にご挨拶をして、食べ始める。お外で食べるお弁当は、なんだかそれだけで楽しくなっちゃうよね。

『ふふっ、みんなで食べるとこんなに美味しいと思わなかったぺん』

「ふふっ、そうだよね～。みんなで、しかもお外で食べるご飯は美味しいよね！」

『ここんっ！　そうなのこん～』

『ハルのご飯はいつでもおいしいぴよよ～』

「ふふっ、ありがとうね」

　みんなでご飯を食べたら、お片付けをして王都に帰ろう。明日からお祭りの準備で忙しくなるだろうから、今日はのんびりみんなで歩いて帰ろうかな。

　お祭りの話をしながら歩いて行く。昨日の、みんなのお菓子は嬉しかったみたい。ただ、食べられる所を見るとちょっと複雑だったみたいだけど。

　でも、昨日作ったお菓子はどれも可愛くて美味しそうだったから、お客さん達が喜んでくれるといいなぁ。

　明日はまずは鉄板を作って、ひぃろとタルトのカステラを作ってみよう。うまく出来たら、商業ギルドに相談に行ってみようかな。

　商業ギルドに行く時には、何を出すかが決まったので、一応持って行って相談してこようかな。

（アイスを置いておく冷凍庫が欲しいなぁ……あっ、氷の魔石がある！）

　当日までに冷凍庫も作ってみよう。ベリーと紅茶のアイスを仕舞っておいて、蓋を開けたらアイスを盛り付けられるようにしておきたいなぁ。

　そんな事を考えていたら、街に着いてしまった。みんなにはバングルのお部屋に入って貰って、タルトと一緒に冒険者ギルドに向かおう。

　冒険者ギルドで依頼達成の手続きをして貰おう。まずは買い取りカウンターに行って依頼達成の確認をして貰おう。

「ラウラさん、ただいまです。依頼達成の手続きお願いします」

「あら、ハルちゃん達。おかえりなさい、手続きするわね」

　ラウラさんに依頼確認とギルドカードを渡して手続きして貰う。

「ハルちゃん、出店はどうなったかしら？」

「無事に手続き出来ましたよ。ふふっ、とっても楽しみです！」

「あら、絶対に行くわね！」

「わぁ、お待ちしてます。とっても可愛いので見に来てくれると嬉しいです」

「可愛いのね、それは楽しみだわ！」

　手続きをして貰ったら、冒険者ギルドを出てお家に帰ろう。お家に帰って、みんながお部屋で遊んでいる間にお夕飯を作ろう。

　お祭りの事を色々考えていたら、お好み焼きが食べたくなっちゃったから、今日はお好み焼きにしよう。お野菜を沢山刻んで、今日は具材を混ぜて焼いちゃおう。お好み焼きが焼けたら、みんなで食べよう。

　みんなで楽しく食べたら、お風呂に入ってもふもふタイムにしよう～！

　今日も楽しくお風呂に入って、ブラッシングをしてもふもふのふわっふわになったみんなを抱っこしてすりすりする。

「ん～、癒される～」

『くふふ、みんなでむぎゅーってしちゃうぴよ！』

「きゃー、気持ちいい！」

　みんなで楽しく遊んだら、もふもふっとむぎゅむぎゅっとすりすりっとしておやすみなさーいっ！