氷山へ行く準備

 のんびり歩きながら、屋台でご飯を食べてからお家に帰る。

 今日はまだ早いから、ご飯を作ってアイテムボックスに仕舞っておこうかなぁ。


 お家に帰ると、みんなはお部屋の中で遊びだしたので、私はご飯を作ろう。サンド系をいくつか作っておこうかなぁ。

 カツサンド、ココ肉の照り焼きサンド、ジーン焼きサンド、ジャムサンド、卵サンド、BLTサンドで良いかなぁ。サンド系はこれくらいで十分かな。


 おにぎりも沢山作っておこう。お魚を入れたのと、わかめおにぎり、肉巻きおにぎり、焼きおにぎりも味噌と醤油の2種類作っておこう。

 後はスープを色々作っておこう。お料理沢山作るのって楽しいんだよね~。でも、そろそろ後ろからの圧が凄くて、おやつにしてあげようかな。


 振り返ると、みんなが涎の垂れそうな顔をして私をじーっと見つめている。


「ふふっ、おやつにしようか?」


『やったくま!』


『おやつにするぴょん!』


「あっ、錬金ボックスがないからおやつ食べられなかったんだね。ごめんね」


『ふふっ、いいぴよよ~!』


『ハルと一緒に食べるこん!』


『一緒に食べた方がうれしいぱん!』


「ふふっ、ありがとうね」


 おやつにジャムサンドクッキーを作ろう。材料を出して錬金して、お茶は温かいミルクティーにしよう。テーブルに準備をしたら、みんなで楽しくお茶の時間だ。


『ジャムサンドクッキー美味しいくまね~』


『これ好きぴょん!』


「美味しいね~」


『紅茶と一緒に食べるともっとおいしいこんっ!』


『おいしいぴよー!』


『おかわりぱん~』


 みんなで仲良くお茶をしたら、またお料理を作っておこうかなぁ。

 カニクリームコロッケ、コロッケ、唐揚げ、トンカツ、天ぷら、ベーコンも沢山作っておこう。後はパンも沢山作っておこう。


 大量に作るので、錬金スキルでささっと作ってしまおう。後はお菓子類も沢山作っておこう。クッキー、マドレーヌ、パウンドケーキ、チョコケーキ、モンブラン、ブラウニーも追加で作っておこう。


 こっちも材料を準備して錬金スキルでさくっと作っちゃおう。しかし、本当に錬金スキルはステキです。一瞬で作れるのが楽しくて、ついつい色々作っちゃうのです。


 アイテムボックスに大量のお料理とお菓子を作れたので、これからまたどこかに旅に出ても全然大丈夫!

 明日は氷山に行こうかな。雪だるまみたいな魔物が見てみたい。


 そろそろお夕飯の時間なので作ろうかな。今日はハンバーグを作ろうかな、そういえばまだ作ってなかったよね。


 ソースはケチャップとソースとコンソメを入れて煮込みハンバーグにしよう。材料を出して錬金しちゃおう。付け合わせはほうれん草とじゃがいもにしよう。


「錬金!」


 材料が光ると、テーブルにみんなの分のハンバーグが出来ていた。テーブルに準備をしたら、みんなでご飯を食べ始めよう。


「今日はハンバーグだよ~」


『ふわふわくま!』


『このソースも美味しいぴょん!』


『美味しいぱん~!!』


「ふふっ、ハンバーグ美味しいよね~。私も小さい時から好きだったんだよね」


『おいしいのぴよっ!』


『このソースがハンバーグと合っていてとっても美味しいこんっ!』


「ハンバーグは他の味にも出来るんだよ。また今度作ろうね」


 そういうと、みんなはとってもびっくりしていた。今度は和風ハンバーグでもいいなぁ。それにハンバーガーにしても美味しいよね!


 後でまたハンバーグを作っておいて、ハンバーガーにしてあげよう。きっと気に入ると思うんだよね。


 ご飯を食べた後は、お風呂に入ろう。今日も滑り台で遊ぶみんなをのんびり温まりながら眺めている。


(かわいいっ! お風呂に入っている時はもふもふの毛がぺったりするから、むにゅって感じになってちょっと気持ち良いんだよね)


 滑り台の下で腕で輪っかを作ってあげると、ジャンプしたみんなが輪っかを通り抜けていくのが楽しかったみたいで、さらに滑り台を滑って遊んでいた。


 はしゃぐみんなが可愛いので、思わずにこにこで眺めちゃいます。


(大量の魔物で大変だったから、とっても癒される~)


 お風呂から上がって、みんなをドライヤー魔法で乾かすと、ブラッシングをしてのんびりする。


「明日は氷山に行こうか? と言ってもまずはストリアの街だけどね」


『いいくまね~』


『楽しみぴょん!』


「ふふっ、楽しみだね~」


『楽しみぱん!』


『楽しみなのこん~』


 みんなをもふもふっとむぎゅむぎゅっとしたら、おやすみなさい。明日は楽しもうね。




 朝起きて出掛ける準備をすると、朝ごはんの準備を始める。昨日ベーコンを作ったから、ホットサンドを作ろう。ベーコンとチーズを挟んだら、ホットサンドメーカーがないから錬金スキルで焼いちゃおう。

 周りがくっついて食べやすいホットサンドを思い浮かべて錬金すると、知っているホットサンドの形になった。


 紅茶は温かいミルクティーを入れてから、みんなを起こしに行こう。寝室に行くともうみんな起きていたので、リビングに行ってご飯にしよう。


 熱々のホットサンドは、ベーコンの燻製の良い香りがしてとっても美味しかった。


『良い香りがして美味しいこんっ!』


『チーズもとろっとおいしいぴよ!』


「おいしいね」


 みんなでご飯を食べ終わったら、お家を出て、まずは氷山の依頼がないかを見に冒険者ギルドに行こう。

 冒険者ギルドに入ってラウラさんに聞いてみよう。


「ラウラさん、おはようございます」


「あら、ハルちゃん達。おはよう」


「氷山に行こうと思うのですが、何か依頼はありますか?」


「あら、氷山に行くのね。寒いから暖かくして行ってね。依頼はそうね~……3つあるわ」


 依頼は、まるゆっきーの討伐、氷の花の採取、アイスドラゴンの討伐だった。


(まるゆっきーってきっと雪だるまみたいなのだよね。楽しみだなぁ)


「じゃぁ、それを受けて行きます~」


「アイスドラゴンの討伐も大丈夫なの!?」


「大丈夫ですよ~。行ってきますね~」


「え、えぇ……気を付けてね!」


 冒険者ギルドを出て西門へ向かう。西門で手続きをして貰うと、外に出てまずはストリアの街に向けて歩いて行く。タルトがみんなを呼んできてくれたので、シールドと鑑定魔法を掛けて歩いて行こう。


 みんながぽよんぽよん跳ねているのを眺めながら、楽しく進んで行く。


「今日はまずはストリアの街まで行こうね」


『そうくまね~』


『ストリアの街楽しみこんっ!』


 歩いて行くと、タルトが突然止まった。


『ちょっと待つぱん。あそこの木の下が危ないって出てるのぱん』


「えっ!? なんだろうね」


 みんなはそーっと近づいてみる。うん、特に変わった所は見当たらないのだけど、何が危ないんだろう?


『おかしいくまね。特に危ない事なさそうなのくま』


『おかしいぱんね、でも少し危険って出てるぱん』


「あんまり近づくと危ないから気を付けてね」


 ひぃろが近づいていたので声を掛けると……!


『くまっ!?』


「ひぃろっ!!」


 地面から網が出て来て、ひぃろを上に連れて行ってしまった。


『きゃー! ゆらゆら揺れて楽しいくま~!』


(楽しいんだね……でもびっくりしたよ)


 思わず脱力してしまったよ。少しゆらゆら遊んでから、ひぃろが小さくなってしゅるんっと落ちて来た。手で受け止めてあげると、元の大きさに戻る。


『ハル! もう一回やりたいくま!』


『ライチもやりたいぴよー!』


『ぼくもやりたいこんっ!』


 上から網を降ろしてもう一度下に置いてあげると、次々にみんな逆バンジーを楽しんでいる。


「ふふっ、みんな楽しそうだね~。でもどうしてこんな所に遊具があるんだろうね?」


『ハル、遊具じゃないと思うぱん』


「えっ?」


(逆バンジーじゃないの?)


『ハル……あれは罠だと思うぱん~』


『そうくまね~。でも楽しいくま』


「あっ……そういえばそうかも!?」


『さすがハルなのぴょん』


「うぅ……おかしいなぁ……えーっと……お部屋にもブランコ作ろうか!」


『ほしいぴよっ!』


『欲しいこんっ!』


(ふぅ、なんとかごまかせたかな)


 今度お部屋にブランコ作ってあげよう~。さすがに逆バンジーを作るのは難しいのでブランコで良いかな。遊び部屋を作りたくなるね。

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