クラフティア王国で報告

 朝目が覚めたら、まずは着替えて朝ごはんを準備しよう。今日の朝ごはんは卵サンドとオークベーコンを焼こう。それとスープかな。


 作っているとみんなが起きてきた。寝起きのみんなはぽやぽやしていてちょっとかわいい。


 準備が出来たら、みんなをテーブルに乗せてあげて一緒にごはんを食べる。お片付けをしたら、お家を出る準備をする。自分の物は全部アイテムボックスに仕舞って行く。また王都でお家を借りたら出そうかな。


 準備が出来たら、お家を出て商業ギルドへ向かう。商業ギルドでお家の返却手続きをしてから南門に向かう。南門で手続きをして貰ったら、外に出て少し離れた所で飛ぶこたつを出す。


 飛ぶこたつに乗ったらゆっくりと浮かばせて砦を目指す。のんびりお茶をしながら飛ばしていたら、お昼前には砦に着けた。


 砦で手続きをして貰ったら、クラフティア王国に入る。また飛ぶこたつを出したら、まずはお昼ごはんを準備しよう。みんなでご飯を食べながら王都に向けて出発する。


 夕方前にはなんとか王都に着いた。門で手続きをして貰ったら中に入って街を歩く。


(なんだか、帰って来た感じがするね)


 せっかく帰って来たから、ロール亭に泊ろうかな。ロール亭に入ると、ステラさんが居た。


「ステラさん、ただいまです。今日泊まれますか?」


「あら、ハルちゃん! おかえりなさい、大丈夫よ!」


 手続きをして貰い、まずは食堂でご飯を食べよう。相変わらず、ロールさんのご飯は美味しいっ!


『おいしいくまね~』


「そうだね、やっぱりロールさんのご飯美味しいよね!」


『そうぴょんね!』


『おいしいぴよ!』


『おいしいのこんっ!!』


 ご飯を食べたら部屋に入る。みんなにクリーンを掛けてのんびりブラッシングをする。


「そういえば、シフォンのフードを作って貰わなきゃだね!」


『そうぴょんね!』


『ここんっ!? ぼくもハルとお揃い出来るこん!?』


「うん、そうだよ~。みんなの分もここで作って貰ったんだよ。だからシフォンのも作ろうね」


『うれしいこんっ!』


 みんなのブラッシングが終わったので、もふもふすりすりしておやすみなさい。




 次の日朝起きると、着替えて準備をしたらみんなを起こす。つんつんすると、ぷるぷるしてちょっと楽しい。起きないタルトはむぎゅっとしてから、ご飯だよーって声を掛けるとすぐに起きるんだよね。ただ、その後でみんなもむぎゅっとする事になるんだけどね。


 準備が出来たらみんなで食堂へ向かってご飯を食べよう。


「ステラさん、おはようございます」


「ハルちゃん、おはよう。今ご飯持ってくるわね~」


 ステラさんがご飯を持ってきてくれたので、みんなで仲良く食べよう。今日はおにぎりで美味しいです。ロールさんのご飯が美味しくてみんなにこにこで食べてるね。


「今日はアリサさんの所と、冒険者ギルド、商業ギルドと帰ってきた挨拶しに行こうか」


『そうくまね』


『ここんっ! ぼくのフード楽しみこんっ!』


「ふふ、最初に行こうね!」


 ご飯を食べた後は、宿を出てお洋服屋さんへ行こう。シフォンとタルトを肩に乗せて歩いて行く。


「アリサさん、おはようございます!」


「ハルちゃん! おはよう、おかえりなさいっ!」


「ただいまです~。新しい子が増えたので、フードを作って貰えますか?」


「ふふっ、もちろんよ。この子も可愛いっ! 私はアリサよ、よろしくね」


『よろしくこんっ!』


 シフォンを撫でたアリサさんが幸せそうな顔になっている。シフォンのふわふわ気持ちいいもんね!


「ハルちゃん、シフォンちゃん! 可愛いの作るからね!」


「ふふっ、よろしくお願いします!」


 少しアリサさんとお話をしてから、今度は商業ギルドに行こうかな。タルトを肩に乗せて商業ギルドへ歩いて行く。商業ギルドに着くとすぐにギルマスの部屋に案内された。


「ハル、おかえり。何かやらかしたか?」


「ただいまです。っていきなり酷いですよ!?」


 なんてことを言うんでしょう。やらかしてな……やらかしましたね……色々と。


「そ、そうそう、書状を預かってきましたよ」


「やらかしたんだな! 書状か、ありがとう」


 ギルマスのビスコさんは書状を読むと大きなため息をついた。


「また色々やったな……まぁ、それは良しとして、フリーズドライってのは何だ?」


 うん、説明するよりも見る方が良いかな。アイテムボックスからフリーズドライのお味噌汁と炊き込みご飯を出して説明をする。それからお湯を入れて実際に作って貰う。


「おぉ! これは凄いな! これなら冒険者達も凄く助かるな!」


 そういうと、冒険者ギルドのギルマスを呼んできて貰うように頼んだ。ちょうど書状も渡せて良さそうだ。


 アイテムボックスからフリーズドライの錬金ボックスを出して、説明をしていく。後はドライフルーツも作れるようになっているのも伝えておく。今度ドライフルーツを入れたフルーツティーを作ろうかなぁ。


 錬金ボックスの説明をしていると、冒険者ギルドのギルマスのレオンさんが来た。


「おう、ハル。お帰り、楽しかったか?」


「ただいまです、とっても楽しかったですよ」


 レオンさんにも書状を渡す。読んでいる間に、ビスコさんに国王様への書状の話をする。


「そうだ、国王様にも書状を預かっているのですが、どうしたら良いですか?」


「だったらこちらから連絡をしておく。いつもの宿か?」


「今の所そうですね、今度お家を借りたいですが……」


「ハルはまた色々やらかしてきたな!」


「や、やらかしては……?」


「ダンジョン2個も見つけてきておいて、やらかしてないとは言わん!」


「はうっ……た、たまたま見つけただけですよ?」


「普通はめったにそんな事は起きん!」


「ないな!」


 両ギルマスにそう突っ込まれたけど、不可抗力だもん! 仕方なかったんだよ?


 その後もレオンさんにフリーズドライの説明をしてから試食もして貰うと大喜びだった。喜んで貰えて良かった。冒険者達の食事情改善も出来るかな?


 フリーズドライの話が終わると、ビスコさんから装備品について突っ込まれた。


「それとハル、聞きたいんだが……付与ってなんだ?」


「あっ……色々な付与を付ける事が出来るようになりまして……」


 思わず目を逸らすと、きちんと報告しろって怒られた。だって、怒られそうなんだもん~!! と思ったら一緒に居たタルトに突っ込まれた。


『ハル、隠し事しちゃダメぱんよ』


「うっ……はい。付与出来る宝石が沢山採れたので、付与も出来るようになったんです。ランタール王国では火山があったので、耐熱効果と快適な温度に保てるアイテムを沢山作ってきました」


「またそれは……規格外すぎる」


「さすがハルだなぁ。しかしその違いは何なんだ?」


「中級の付与が出来る宝石と、上級の付与が出来る宝石を使うので金額の差ですね……」


「「なるほど」」


「何か必要な付与があれば付けますよ?」


「ふむ、何が良いんだろうなぁ」


「アイテム収納は出来たり……はしないよな?」


「出来ますよ」


「で、出来るのか!? それは冒険者達の夢だぞ!?」


「上級の付与が出来る宝石なら付けられますね」


「まてまて、それは一体いくらになるんだ!? 後、収納の付与は試したのか?」


 やっぱりアイテムボックスは夢だよね、なので色々とお話をしてみよう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る