王都に帰って報告しよう
目が覚めて、もふもふが気持ち良くて2度寝しそうだけど、起きて着替える。着替えたら朝ごはんを作ろう。今日は甘いパンケーキにしよう。
材料を準備してパンケーキを焼こう。後はクリームとジャムを混ぜてフルーツのクリームを作って乗っけちゃおう!
次々にパンケーキを焼いていると、みんなが起きてきた。タルトが眠そうだけど、食欲には勝てないみたいだ。準備をしたら、みんなをテーブルに乗せてあげて、一緒に食べ始める。
「今日は王都に帰って冒険者ギルドに報告に行かなきゃね~」
『そうくまね』
『今日は飛ぶこたつで帰るぴょん?』
「そうだね。早く帰って報告しよう~」
『わかったぴよー!』
『飛ぶこたつ楽しいこんっ!』
お片付けをしたら、タルトを肩に乗せてバングルのお部屋を出る。みんなには遊んでいて貰う。トルタの南門で手続きをして貰い外に出ると、少し離れてから飛ぶこたつを出して乗り込む。みんなには自由に出入りして貰えば良いかな。
ゆっくりと浮かせてから、王都に向けてゆっくり出発をする。温かい紅茶を飲みながらのんびり空の旅を楽しむ。
お昼前には王都に着いたので、王都に入ってまずは屋台でお昼ごはんにしちゃおう。みんなが好きそうな物を選んでテーブルに準備をすると、タルトがみんなを呼んできてくれた。
『わぁい、美味しそうくまね~』
「うんうん、冒険者ギルドに行く前にご飯を食べちゃおうと思ってね」
『そうぱんね。きっと長いぱんよ』
「そうだよね~。報告があるから長いと思うんだよね。だから先にご飯を食べちゃおうと思ったんだ」
『たべるぴよっ!』
『おいしそうなのこんっ!』
ゆっくりのんびりと、みんなで仲良く食べる。食べ終わってお片付けをしたら、ひぃろとタルトが両肩に乗ってくれた。他のみんなはバングルのお部屋で遊んでいる。
ひぃろとタルトを連れて冒険者ギルドに来た。ドアを開けるとイルナさんが見えた。
「イルナさん、ただいまです~」
「あら、ハルさん。おかえりなさい」
「あの、ギルマスに報告があるのですが、大丈夫ですか?」
「ちょっと待っててね」
イルナさんがギルマスに聞きに行ってくれた。少し待っているとイルナさんが戻ってきて、ギルマスの部屋に案内してくれた。
「おう、ハル。お帰り、どうだった?」
「ただいまです。それが、鉱山がダンジョンになってたんですよ」
「はっ!? ダンジョン!?」
「はい。鉱山に入ったらすぐにおかしな感じがしたので、鑑定してみたら鉱山ダンジョンでした。20階までで、鉱石類が沢山出ましたよ」
「そうか。それでクリアしてきたのか?」
「はい、もちろん! 楽しかったですよ~」
『楽しかったくま!』
『たのしかったぱんね~』
「やっぱりか……」
ギルマスにやっぱりって言われちゃった。でも、ダンジョンがあったら踏破したいじゃないですか! それに情報は大事なのですよ!
「ということで、情報を持ち帰ってきましたよ。一応トルタの街の冒険者ギルドのギルマスにも情報は伝えてきましたけど」
「そうか、それは助かる」
ギルマスに魔物の情報とかボスの情報とか色々と伝えておいた。もちろん、ミスリルゴーレムのボスの話もしておいた。
「20階層のボスは鋼のドラゴンなのか……それはまた厳しすぎるダンジョンだな」
「そうですね~。結構倒すのに時間かかりましたよ」
「ハルでもなのか!」
「そうですね、1時間くらい掛かりましたよ。それで、買い取りとかどうしましょう?」
「そうか。まずは鉱石類が欲しい所だな。それにしても、ミスリルが沢山あるとか凄すぎるだろう!?」
「ついでに、腐った鉱石も沢山あるのでもっと良い物があるかもですよ!」
「またそれは……」
「ふふふ、鉱石沢山でとっても楽しかったですよ」
「自重って言葉知ってるか?」
「冒険者に自重なんて要りませんよ? ぽいっとしちゃいましょう!」
「こらこらっ、いる! いるからっ!」
『くふふ』
『ハルは楽しければ気にしないぱんね』
『そうくまね』
その後、鉱石類を買い取って貰う事になりました。結局いるんだから素直に取引しましょうね!
「そうそう、ダイヤモンドもいっぱいありますけど要りますか?」
「……ダイヤだと!? ハル、ダイヤの鑑定したか?」
「えっ、してないです」
アイテムボックスからダイヤを1個出して鑑定してみる。
ダイヤモンド:特級の付与が出来る。大体の事は付与出来ます。
「うわっ! これは凄いですね! 特級の付与が出来るって出てますね」
「だろう? それは今までのギルドの歴史上、一度だけ出た宝石だ。さすがにそれは国宝級だから買い取れないぞ」
「うわぁ……それはまた凄いですね……どんな付与が出来るのか見当がつきませんね」
「俺も見当がつかないな」
なんだかダイヤが凄い物だったので、アイテムボックスに仕舞っておこう……。いやぁ、びっくりしたっ! まさかそんな大層な物だとは思わなかったよ。
その後も色々と話しをして、報告が終わったので依頼達成の手続きをして貰ってから冒険者ギルドを出る。商業ギルドに少し顔を出していこうと思う。
商業ギルドの受付のお姉さんに声を掛けると、すぐにギルマスの部屋に案内してくれる。
「お疲れ様です」
「ハルか、お疲れさん」
「あの、火魔草の様子はどうですか?」
「あぁ、今回は大丈夫みたいだぞ。大きくなってるって話だ」
「わぁ、良かったです!」
火魔草がちゃんと育つかが心配だったんだよね。じゃあ、そろそろクラフティア王国に帰ろうと思っているんだよね。
「そろそろクラフティア王国に帰ろうかと思うんですよね。他に何かやる事はありますか?」
「そうか……それは寂しくなるなぁ。最近はハルが来ると賑やかだったからな」
「色々ありましたからね~」
「書状を書くから持って行ってくれ。一応陛下に伝えてみるから、明日の午後にまた来てもらって良いか?」
「分かりました。明日の午後にまた来ますね」
「あぁ、よろしく頼む」
商業ギルドを出ると、今日は帰ってのんびりしようかなぁ。そういえば、出る前にお家の手続きもして貰わなきゃだね。
「今日はお夕飯に何を食べようか?」
『うーん、何がいいくまかね~』
『ん~、ぼくはフライが食べたいぱん』
「フライいいね~」
『それはいいくまね! ぼくエビフライ好きくま!』
『ぼくはトンカツがいいぱん!』
「ふふっ、分かったよ~。じゃあ今日はフライパーティだね!」
『やったくま!』
『やったぱん~!』
お家についたので、ひぃろとタルトを降ろしてあげてからお夕飯を作ろう。みんなもバングルのお部屋から出て来て今日は揚げながら食べちゃおうかな! こたつテーブルに小さいコンロを置いて、揚げながら食べよう。
材料を準備して、パンも準備して錬金スキルで準備完了! 後は揚げるだけだから簡単~。日本にいた時だと大変だったけど、今なら楽々だね!
コンロにお鍋を掛けて揚げていく。じゅわ~という音につられてみんな出てきた。みんなをテーブルに乗せてあげて揚げたてをお皿に乗せていってあげる。
『揚げたて食べられるの楽しいぴょん!』
『目の前でじゅわ~ってたのしいぴよっ!』
「ふふっ、のんびり食べようね」
『おいしいくま!』
『ハル、そっちのカツも食べたいぱん!』
『ぼくはエビフライがいいこんっ!』
「ふふっ、沢山あるから色々食べてね~」
のんびりとあれもこれも食べて、お腹いっぱい。そしてとっても楽しかった。みんなも満足したみたいで、一回り大きくなっている気がするくらい。
お風呂に入って今度はもふもふ幸せタイム~! ブラッシングしながら、みんなとお話をする。
「そろそろクラフティア王国に帰ろうと思うんだけど、どうかな?」
『良いと思うくまよ』
『ランタール王国で沢山遊んだぱんね』
「そうだね~。ランタール王国も全部の街まわってきたもんね」
『楽しかったぴよ!』
『ぼくも会えて嬉しかったこんっ!』
「そうだね。シフォンに会えて良かった!」
みんなも大丈夫そうなので、明日特に何もなければクラフティア王国に帰ろう。そしてクラフティア王国でもお家を借りようかなぁ。
「じゃあ、明日の午前中はフィルさんのお店に行こうか」
『いいくまね!』
『行くぴょん!』
『行きたいぴよ!』
『楽しみぱん』
『行くこんっ!』
みんなにブラッシングが終わったので、クリーン魔法を掛けてからみんなをもふもふすりすりしておやすみなさーい!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます