鉱山ダンジョンと冒険者ギルドへの報告

 コイーズを倒してから、また先に進んで行く。ミスリルゴーレムを倒しつつ、たまにコイーズが足元から顔を出すことがあるので、コイーズも倒せるのは倒しながら進んで行く。


 途中で休憩もしながらどんどん進んで、20階のボス部屋の前に着いた。ここのダンジョンのラスボスはなんだろうなぁ。


 でも、まずはお昼ごはんを食べようかな。安全エリアに行き、バングルのお部屋に入る。みんながこたつに入っていくのを見てから、お昼ごはんの準備を始めよう。


 お昼ごはんにBLTサンドを作ろうかな。それとお茶はアイスティーにしよう! ささっと準備をして、ご飯の準備をする。


 みんなをテーブルに乗せてあげると、一緒にご飯を食べる。BLTサンド美味しいっ!


『具材がいっぱいで美味しいくまね~』


『お野菜もベーコンもたっぷりで美味しいぴょんっ!』


「おいしいよね~」


 みんなで美味しく食べる。


「さて、後はボスだけだね~。どんなボスがいるのか楽しみだね」


『そうくまね~』


『がんばるぴょんっ!』


『はやくいくぴよよー!』


「ふふっ、じゃぁお片付けをしたら行こうね」


『やったぴよっ!』


 お片付けをして、準備が出来たらバングルのお部屋から出る。ドキドキしながらボス部屋のドアを開けると、ドラゴンがいた。


「うわぁ……ドラゴンだぁ! しかも色が?」


『あれは鋼ドラゴンくまね』


『そうぱんね』


「それはまた強そうな……」


『強いぱんね』


「そうだよね。よし、がんばろう!」


『がんばるぴよよー!』


『みんながんばってこんっ!』


『がんばってぱんっ!』


 シフォンとタルトの応援を聞いたら、みんなで戦闘開始! やっぱり硬そうだけど、こっちは基本的に魔法ばかりなので、がんばろう!


 みんなで攻撃を開始しても、あんまり効いている気がしないけれど……ドラゴンは魔石の位置がかなり奥にありそうなので、届かなそうだし、このまま攻撃をし続けるしかないんだろうなぁ。


 攻撃を続けて1時間くらいした所でやっと倒してぽふんっ! とドロップ品を落とした。落としたけど、何かキラキラした物が沢山落ちた。今のは何だったんだろう?


「ふぅ、大変だったねぇ。それにしてもキラキラしたのが沢山落ちたけど、なんだったんだろう?」


『そうくまね。なかなか倒れなかったくまね』


『なかなかだったぱんね』


『キラキラなにぴょん?』


『きらきらうれしいぴよー!』


『拾うこん!』


 ドロップ品は、討伐記録、オリハルコン、ダイヤモンドが沢山だった。あのキラキラはダイヤモンドが沢山ドロップしてたんだね。


「わぁ、ダイヤモンドキレイだねぇ」


『きらきらぴよっ!』


『キラキラなのぴょんっ!』


 全部拾ったら、特に部屋に何も怪しい所がなかったので、魔法陣に乗って1階へ戻ろう。1階を出たら、飛ぶこたつを出して乗り込むと、ゆっくりと浮かせてトルタの街へ向かう。


「まさか鉱山がダンジョンになっているとは思わなかったね~」


『そうくまね』


『びっくりだったぱんよ』


「トルタの街でも報告してから街を見て回ろうか」


『それはいいぴょんね!』


『楽しみこんっ!』


『そうぴよね~』


 街に入ると、みんなには自由にバングルのお部屋に入って貰っている。大体タルトにはいて貰うけれど、他の子達はお部屋で遊んでいる。


 トルタの街の手前で降りてみんなはバングルに入る。タルトを肩に乗せて門番さんに手続きをして貰い街の中に入る。


 まずは冒険者ギルドへ行こう。冒険者ギルドに着くと、受付のお姉さんにとっても驚かれた。


「ハルさん、大丈夫でしたか!?」


「はい、ただいまです~。それで、報告があるのでギルマスとお話出来ますか?」


「は、はい。少しお待ちくださいっ!」


 行く前に凄く心配してくれていたものね。少し待っているとギルマスの部屋に案内してくれた。


「突然すみません。冒険者のハルです、よろしくお願いします」


「ギルマスのベルンだ、よろしく頼む。それで私に報告とは?」


「王都から鉱山の魔物の討伐で来たのですが、鉱山がダンジョンになっていたのでお知らせに来ました」


「はぁっ!? ダンジョンだと?!」


「はい。王都でも報告はしますが、先にお伝えしておこうと思って。20階層のダンジョンになってました」


「なるほど、だから魔物が沢山だったのか……」


「そうみたいですね」


 ギルマスは凄く驚いて悩んでいるけれど、少しすると落ち着いたみたいだ。


「何階まで確認してきた? 出来たら情報が欲しい」


「20階までクリアしてきましたよ」


「はっ!? そんな散歩に行ったんじゃあるまいし……本気か?」


「えぇ、20階のボスは鋼のドラゴンでした」


「まじか……」


 その後、討伐記録を見せながらどの階層に何が出たかなどを報告していった。ボスのゴーレムには魔石が2か所埋まっていた事なども報告すると、どの情報にも凄く驚いていた。


「王都での報告も同じようなことを聞かれると思うが頼んだ」


「はい、明日には王都に帰るので報告しておきます」


「情報を共有してくれて、とても助かった。ありがとう」


 冒険者ギルドを出たら、街のお店を見て歩く。金属を加工しているお店を見せて貰って加工の仕方を軽く教えて貰った。鍛冶スキルもあるみたいだけど、これもやっぱりスキルレベルがあがると錬金スキルになるらしい。


(錬金スキルどんだけ有能なの!?)


 他のお店も見せて貰うと、鉄板を作っているお店があった。そこでも鍛冶スキルで鉄板を作っていたので、作っている所を少し見せて貰う。


 やっぱり物が出来ていく所を見るのは楽しい。刻印を売っているお店もあったので、色々見て刻印を作る時の参考になって楽しかった。



 そろそろバングルのお部屋に行こうかな。路地に入ってからバングルのお部屋に移動する。みんなはこたつに入ってのんびりしている。私はお夕飯を作ろう。


 お夕飯は鉄板で焼き肉にしよう! 色々な食材を出してみんなが好きな物を次から次へ焼いて行くから、楽しくお夕飯を食べられる。お肉も色々なお肉を出して焼いていくと、みんな大興奮だ。


 エビカニも焼いてご機嫌ですよ! そしてイカもバター焼きにしたらみんな気に入ったみたいで凄い勢いでなくなった。


「ふふっ、美味しいね~」


『美味しいし、楽しいのくま!』


『エビ美味しいぴょん!』


『ぼくはイカが好きぱん!』


『ライチは全部すきぴよよー!』


『ぼくはカニとイカが好きこんっ!』



 みんなそれぞれ好みがあるみたいだ。みんなで仲良く美味しく食べたら、今度はお風呂へ行こう!


 みんなとお風呂に入ると、それぞれ体を洗ってあげてから湯舟に浮かべてあげる。そうするとみんなすいすいーっと泳ぐのが、見ていてとても和むのだよね。


 のんびりお風呂に入ってから、上がったらドライヤー魔法でみんなを乾かしてあげる。ここで、みんな毛がふさふさ揺れるのがちょっと楽しい。


 ブラッシングもしてふわっふわのもふっもふになったら、むぎゅむぎゅっともふもふっとしちゃう。


「今日も良いふわふわだね~」


『くふふ、良いふわふわなのくまね』


「もちろんですよ! いつも気持ちいいけど、ブラッシングをした後はもっとふわっふわなんだもん」


『ハルは本当にふわふわが好きなのぴょん!』


「うんっ。みんなは幸せのもふもふですからね~」


 みんなですりすりもふもふしておやすみなさい。今日も楽しかったね!

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